令和六年(甲辰) 皇紀二六八四年 西暦2024年

5月(己巳) 10日(甲戌 きのえ・いぬ)

和暦 卯月三日 第5609回

《立夏 次候・蚯蚓出(みみずいづる)》

(近所の花壇に濃いピンク色のブラシノキが今年も美しく咲いている。初夏を感じ取りいのちの営みが展開していく自然の姿に眺めているだけで心は躍動し、癒され、なんとなく笑みがこぼれる)

 

【天寿】(中山靖雄「全ては今のためにあったこと」)

 

 人間の魂は「たま」と「しい」二つで一つです。そして人が死ぬときは「たま」と「しい」が分かれて「しい」を地上に落とし、「たま」だけが天上に登っていきます。「浮かばれる」ということですね。命が長かろうが、短かろうが、命をまっとうして、納得して上がった魂は浮かばれます。

 

 こういう命を「天寿」をまっとうしたといいます。「天寿」は全てが終わって天へ帰ることです。長かろうが短かろうが生きた長さは関係ありません。役割を終えて帰っていくのです。「天寿」をまっとうすることが大事なことであり、みんなが天寿をまっとうして天に帰ればいいのです。

 

「たま」を持たされて生まれてきた私たちの魂は、本当の自分の役割を知っています。そのとうりに生きると、自分天も喜ぶことを知っているのです。天寿をまっとうするとは、「みたま」の世界のことです。みたまは自分がやることを知っている。

 

【海乗の独り言】

 

 今朝、YouTube動画で小林正観さんのお声を聞きたいと思って聞いた後、自動で次の動画が始まった。80代の老夫婦の田舎暮らしの貴重な映像がとてもタイムリーに感じられて、引き込まれるように見入った。山が見える藁ぶき屋根の古民家に暮らすその老夫婦が昔ながらの生活をしていた。牛を二頭飼い、鶏を飼い、お米を作り、薪で風呂を焚き、山に入って自然薯を掘る。

 

 半世紀以上も前、子供の頃に見た光景が懐かしく思い出された。祖母と両親と姉と妹の6人家族だった田舎での暮らしと同じ波動のその映像に郷愁を覚え、なぜか心が嬉しくなり、穏やかな気持ちで朝の貴重な時間を過ごせたことがありがたい。

 

 大地と共に生き、自然の天地の恵みをいただき、家族が協力しあって、生きてきた僕たちの御先祖様たちのその生き様こそ、今、僕たちの原点ではないかという思いが湧いてきた。

 

 今日の一言を、と思い書棚を眺めて瞬間、中山靖雄先生の「すべては今のためにあったこと」に目が行った。目次を見ていると、「天寿」が気になった。「天寿とは、役割を終えて帰っていくこと」であり、「みたまは自分がやることを知っている」とのお話に共振・共感・共鳴した。

 

 一人も欠けることなく繋がって繋がって繋がって来てくださった故に、今、ここにこうして「いのちを生きている」僕たちである。そのお一人お一人の人生が、「天寿をまっとうされて」の繋がりだと思うと、本当に心から感謝の想いが湧いてくる。

 

 同時に、与えられた今、ここに自分自身のお役割を果たしたいという思いが強くなってくる。それは「みたま」が知っている。「みたま」に付いてこられた「いのちの名前」が今日も与えられた環境の中で存分に働けるように、心を開き、喜びと感謝を捧げて、歩んでいきたい。

 

【健康一口メモ】(安保徹「人が病気になるたった2つの原因」)

 

 三大療法だけがガン治療の全てだと思わず、ガンに聞くとされる方法はできる限りトライしてみるといいでしょう。治療法を選ぶだけでなく、生き方や考え方など見直したい項目はずいぶんあるはずです。

 

 ガンになる人は別の言い方をすれば、膨大なエネルギーが生み出せるミトコンドリア系の経路を有効活用していない人たちです。それは命の進化に反するとても効率の悪い方であると知る必要があります。先ほどお話ししたように、命はミトコンドリア系の有酸素運動を手に入れることで、ここまで進化を重ねることができたのです。

 

 せっかく手に入れたの能力を活用せず、瞬発力だけのエネルギー経路をフル稼働させ、息切れするような生き方を続けていたら、体がガンになってしまうのも無理のない話です。

 

 解糖系を使って精一杯生きた生きてきた人はミトコンドリア系のゆったりした生き方があることをまず知ることから始めてください。もう一つの生き方があると知ることが人生の転機になるはずです。