令和六年(甲辰) 皇紀二六八四年 西暦2024年

3月(丁卯) 12日(乙亥 きのと・い)

和暦 如月三日 第5550回

(鉢植えの植物の周辺に種が落ちたのだろう。バージニアストックなる小さな可愛い花がその鉢の中から顔を出した。春が近い!)

 

【海が残っているから】(後藤俊彦・高千穂神社宮司「致知4月号巻頭言」)

 

 震災後の被災地の復興の速さにも驚くようだ。大正12年9月一日に発生した関東大震災できた駐日フランス大使のポールクローデルも著書の中で深い驚きをもってそのことを書き残している。

 

 平成二十三年に起きた東日本大震災の3カ月後、わたくしは慰問のために高千穂神楽を引率して福島、岩手両県の被災地を訪れた。公演終了後、被災者の方々のこれからの問題について尋ねたところ、あるご婦人が「津波が何もかも奪っていったけれど、海が残っているからまた頑張る」と答えられた時には心底驚き、一瞬、私は言葉を失った。

 

 非常な現象としての津波は憎んでも海への憎しみはないように思われたからである。いまだに日本の各地には大和魂を信じて平安と衛星を願いつつ、日々を生きている多くの国民がいる。そのような国民の心意こそが真の世論であり。国の安定と生産発展の力の源泉であるように思う。

 

【海乗の独り言】

 

 あの3.11から13年の昨日、4月号の致知をようやく封を切った。この巻頭言を読みながら、その言葉に僕も強い衝撃を覚え、熱いものが込み上げてきた。多くの尊い命を飲み込み、家、自動車、家財道具、大事な思い出の品々も海の中に飲み込まれてしまった。その被災者の心境はいかばかりであろう。言葉にならないが、このご婦人が三か月を経て吹っ切れた心境を述べられたわけで、本当に魂に生きている姿に頭が下がる。

 

 恵まれた環境の中に護られて命をいただいていることの、ただただありがたいその想いで今日を生ききりたいと思う。知らなくていい情報や偽情報に晒され、グローバル企業、マスメディアの意に無力な国民はなすすべもないように思われるけれども、そうではないことを後藤宮司の巻頭言は心に入ってきた。

 

 眠っていた大和魂(やまとごころ)が目覚める時が来たことを徐々に感じる昨今である。昨夜も浅間温泉を蘇らせるプロジェクトに参加している娘さんを見守るお母さまのその娘を信じ、ワクワクしながら祈られる姿に大和魂を見た。各々の持ち場で、その神劇の舞台で、そのいただいたお役目(配役)を全うしながら、その神劇を楽しみたいと思う。

 

【健康一口メモ】(宮川路子・法政大学教授「最強の水素術」)

 

 FBRA(玄米酵素)一袋には食物繊維が約0.8g入っていますので、6袋では約5gとなります。一日に必要とされる食物繊維の理想量は24g。目標量は男性20g、女性18gとされていますが。日本人の食物繊維の平均摂取量を見てみると60歳以上の年代を除いてほとんどの人が目標量を摂取できていません。FBRAは食物繊維を補って自前の水素をたくさん作りだすために、そして腸活のためにおすすめの健康食品です。