令和六年(癸卯) 皇紀二六八四年 西暦2024年

1月(乙丑) 12日(乙亥 きのと・い)

和暦 師走二日 第5490回

 

(何に見える?ヒントは右の写真。正解は車の屋根に氷点下になった空気中の霜が降り積もり、一気に冷却されて凍った!裏庭においてある蓮の甕(かめ)の中に三匹の金魚も冷たい水槽の中でじっと動かない)

 

【小さな幸せは、一番大きな幸せ】(ひすいこうたろう・作家「今日誰のために生きる?」)

 

 一つのワークをやってみましょう。

 

 ①当たり前のようにある今の幸せを思いつく限り書きだしてみてください。

 例えば、空気が吸える。目が見える。耳が聞こえる。話せる。ご飯を食べられる。歩ける。家族がいる。仲間がいる。・・・

 

 ②次に、最大最高の願いを一つ書き出してみてください。

 例えば、パートナーが欲しい。年収一億円以上。海の見える家に住みたい。・・・

 

 では、聞きます。①で書いた「当たり前の幸せ」の中から三つ差し出してくれたら、あなたが②で書いた一番の願いを叶えてあげます、と言われたら、さて、何を三つ差し出しますか?

 

【海乗の独り言】

 

 この本の著者のひすいこうたろうさんがショーゲンさんに出逢ったのが2022年4月30日の湯河原温泉に浸かっていた時に声を掛けられたという。そこから始まる奇跡の物語がその後のショーゲンさんのYouTube動画であり、この本「今日誰のために生きる?」で、僕もブンジュ村の村長のお話に強い共感を覚えた。

 

 この本の後半にひすいこうたろうさんが「ブンジュ村の解説」を書いている。その冒頭に出ているワークがとても衝撃的な内容だった。まず、「当たり前の今の幸せ」を思いつく限り書いてみてと言われ、「香りがわかる」「美味しいと味わえる」「生計を支えてくれるお客様がいる」「玄米酵素や磁気波動活性水にご縁をいただいた」等々、書き出した。

 

 その後、最大の願いの一つは、「将来、自然の中にある古民家に住み、晴耕雨読の老後を楽しみたい」と書き出した。すると、その一つの大きな願いと引き換えに差し出せる三つの「当たり前の幸せ」はどれかな?と自問てみると、「・・・・・」出てこない。選べない。一つも差し出せないことに気づいた!

 

 8日に始まった月9「君がこころをくれたから」の初回を観て、とても衝撃を受けた。御存知でない方もいると思うが、不遇な家庭環境に育ち、心を開けない女性(あめ)が唯一心を開けた高校の先輩(たいよう)とのラブストーリーであるが、再開を約束した10年後の大晦日に起きた交通事故で(たいよう)は生死をさまようことに。

 

 悲しみでいっぱいの(あめ)のもとにあの世からの案内人を名乗る男が突然現れ、「あなたの心を奪わせてください」「心を差し出すなら奇跡を起こしてやろう」と告げられる。その「心」とは「五感を差し出す」という過酷な条件だった。「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」の五感覚の全てを差し出す条件。猶予期間は3カ月。好きな(たいよう)を助ける代わりに三か月後に自分が五感を失うという「究極の二択」!

 

 8日に観た衝撃がおさまらないうちに、今朝、この「小さな幸せと一番大きな願い」との交換というワーク

が重なった!たかが、ドラマの話ではなかった。自分の生き方、生き様が問われている。ひすいこうたろうさんの解説は、

 

 当たり前は当たり前じゃなかったんです。

 当たり前は、巨大な幸せだったのです。

 幸せはなるものではなく、気づくもの。

 

 (本当にそうだね)と深くうなずく自分がいた。「今日ちょっとでも幸せに感じたことを思い出して、『はぁ~、幸せだな~』とつぶやきながら手帳に書く習慣」(=ハッピー習慣)を7年前から推奨されていたが、僕は2017年から「和暦日々是好日」手帳に書いてきて8年目に入っているので、共感共振できて嬉しかった。

 

【健康一口メモ】(本間真二郎・医師「感染を恐れない暮らし方」)

 

 私たち人間は、多くの微生物と共生している超個体なのであり、私たちだけでは免疫をうまくコントロールできません。つまり、腸内や口腔内の常在菌や常在ウイルス、さらには、かつていた寄生虫などと連携しないと、正常な免疫反応を維持できないのです。

 

 戦前までの日本人は、ほとんど全ての人が何らかの寄生虫に感染していました。寄生虫は生存のために、私たちの免疫系をコントロールする仕組みをもっており、特に過剰な免疫反応を抑える働きをしていました。実際に、現代でも寄生虫感染者には、アレルギー性疾患や自己免疫疾患がほとんど見られません。寄生虫がいなくなった現在では、免疫系が暴走しやすい状態になっているのです