日本大好き
日本に帰りたいわ~
の想いもさることながら
アメリカの好きなところ
ちゃんと感じておかないと
もったいないので
書いてみます。
これは最高の経験とかではないのですが
アメリカに来てすぐだったので
強く印象に残った
そんな思い出です。
主人の友達と数人で
バーに飲みに行きました。
主人の友人たちと
彼らのガールフレンドたち
数人
仕事帰りに一杯みたいな機会でした。
そこで
美人の彼女さんのおひとりが
このラウンド(回)は私のおごりよ
と
5-6人のグループだった私たち
全員に一杯づつ
飲み物をおごってくれました。
え~!ありがとう~!
気前がいいのねえ
かっこいいなあ~
と惚れ惚れしていたら
1杯目を飲み終えたか
2杯目を飲んだかのタイミングで
友人のひとりが
あ、僕たち用事があるから じゃ、これで
と
解散になりました。
へ?
おごってくれた彼女に
こちらがお返しする番が回ってきてないのに
もう解散ですか?
帰っちゃっていいの?
じゃあ彼女にごちそうになったまま?
お礼もせずに解散?
彼女に次いつ会えるんですか?
お返しはいつするの?
どうするのこれ?
彼女、それでいいの?
このラウンドは私のおごりよ
なんて
粋な言葉や出来事に
それまで
遭遇したことのない私は
あたふたして
主人に聞きました。
彼は
また今度会ったときにお返しすればいいんじゃん?
と
大したことないよと
笑っていて
気にしていない様子でした。
でた。
アメリカ人得意のカジュアルさんです。
して貰ったことをすぐに返さなきゃ
ごちそうになったままでは申し訳ない
みたいに
真面目にとらえているのは私一人で
皆んなただそこにいる時間を
楽しんで
ありがとう、またね~と
気軽に
ごちそうになったドリンクのことも
そんなに大きな事でもないように
過ごしていました。
思えば
それまでお金に苦労した私の中では
見返りを求めず
皆におごってさよなら、なんて
すごく新鮮な行為で
ある意味衝撃でした。
飲み物や、その時間を
楽しむ
それが奢ってくれた彼女に
敬意をしめすことになり
形式ばったお礼ではなく
出来る時に出来ることをする
うまく言えないのですが
ひとつしてもらったから
ひとつ返すとか
そんな形ではなく
人にごちそうするのも
器の大きな素敵なことだし
好意を受け取るのも
また器の大きな
素晴らしいことなのだな~と
でも多分アメリカ人にしてみれば
どうってことのない
カジュアルでいいんだよ
な
日常茶飯事です。
このラウンドは私のおごりよ
This round is on me
アメリカって懐が深いなあ~と
感激した
若き日の出来事でした。