先日の夕方、勤めている会社を出て とことこ、駅を目指していつもの道を歩いていました。
はーチカレタ。。
すると、ふと遠くから、喧騒に紛れて何か懐かしいような、素敵な音楽が聴こえてきました。
ん?
なにか?
これは、もしかして?
バグパイプ?
バグパイプはスコットランドやアイルランドの民族楽器ですが、私は昔、若い頃にケルト民謡などのフォークミュージックが好きで、その流れでバグパイプの音楽も聴いていました。
とても懐かしい。。そしてドキドキしてきました。
胸がはやります。
わ〜何だろう、どうしてサンフランシスコでバグパイプが鳴ってるの?
と、少し早足になり、その音色がどこから流れてくるのか不思議に思いながら歩き進んで行くと、途中にある公園の小高い丘の上で 誰かがバグパイプを一人で演奏していたのでした。
わー。。。
なんて素晴らしい情景なんだろう。
疲れた身体を引きずって歩く会社帰りの私には
空から落ちてきたギフトのようでした。
なんだか、電撃が走ったような感覚がして、しばらくボー然と立ち尽くして、そのバグパイプ演奏を聴いていました。
その音色はとても美しくて、優しくて、天国にいるような気がするほど綺麗でした。✨
その演奏をしてる方は若い男性のようでした。
練習しているのか、それともストリートミュージシャンなのか、遠くから眺めていただけなので、よく分かりませんでした。
私の横を会社帰りの若者達が、ガヤガヤおしゃべりしながら何人も通り過ぎていきます。
誰も立ち止まって聴きたいと思わないのかなぁ。。
こんなに素敵なのになー。
へー。
私だけかー。。。
と、そこで、そうだ、こんな特別な瞬間を記録しておこう、後で主人にも見せてあげよう!と気がついて、私は携帯電話でビデオを撮り始めました。
その演奏している方が、気が散ったり邪魔にならないよう、遠くの方からひっそり、一曲分をそーっと撮りました。
本当はずっ〜とそこにいて、バグパイプの奏でる音色を存分に味わって、楽しんで居たかったのですが、その後友人と待ち合わせの約束があったのを思い出し、その一曲分を撮り終えてから、また駅への道を歩き出しました。
はー。。。すご〜い。バグパイプって素敵💕
うわ〜 なんて嬉しい事に遭遇したんだろう。
夢みたいだった〜。。。
と、ウキウキしながら歩きながら、さっきの演奏のビデオを早速見ることにしました。
すると。
。。。。ありません。
ありません。。。。
探しても見つかりません。
撮れてなかったのです😭
一人で爆死しました。
チーン。
録画してるつもりで撮れてない事はたまにありますが。。。。なんで、よりにもよって、この、すごく幸せだった、あのバグパイプの演奏のひとときが。。。撮れてないの?
人生がどうしてこんなに残酷なのか、さっぱり意味が分かりません。
ちなみに一枚だけ写真が撮れていたので雰囲気だけでも記念にアップします。
いつかまたあの演奏に出会えたら良いなぁ。