上海蟹~広尾「春秋」 | UMiners Club Presents 公式ブログ

上海蟹~広尾「春秋」

こんにちは、白木あきこ(AKIKO)です。

あさって11月6日は、ズワイ蟹漁の解禁日。実は来月幻の蟹と呼ばれる「間人蟹(たいざがに)」をいただきに、京都の丹後半島にある間人港随一といわれるお宿に参ります。間人蟹は「祇園さ々木」さんでいただいたことがあるのですが、鮮度が命の蟹は、やはり現地で味わいたいもの。今からとっても楽しみです。



■さて、蟹といえば上海蟹

秋になると血が騒ぐ・・・わたしにとって上海蟹は、松茸よりもズワイ蟹よりも好きかもしれないという大好物なんです。どこの上海蟹が一番素晴らしいのか? もちろんその年の出来不出来はあると思いますが、それを知るために毎年違う店でいただくことにしています。

上海蟹は、女性の手のひらほどの小さな蟹。揚子江の河口付近の湖でとれ、陽澄湖産のものが品質の良さで知られていますが、最近は養殖もされているそうです。生きたまま蒸し、甘酸っぱいしょうがのきいた醤油だれでいただきます。からだを冷やす働きがあるので、上海料理のきちんとした店ではからだを温める働きを持つしょうがのきいた、甘いお茶を出してくれます。

まさに今・・・11月の最初あたりは、9~10月の産卵前のメスと、それ以降のオスのどちらもが美味しくいただける嬉しい時期なんですよ。


■というわけで、広尾「春秋」へ

日赤通りとその周辺は駅から遠い不便な立地ですが、美味しいお店がいっぱい。小さな一角ですが、今まで訪れただけでもahill、ル・メイユール、BINGO、牛の蔵と実力店揃い。春秋は女学館から少し歩いたあたりにあります。看板は目立ちませんが、上海蟹の季節にはその赤い甲羅がエントランスに飾られます。

夜だけのお店なので、店内は薄暗いのですがインテリアなどはカジュアルで、サービスはいたってフレンドリー。高級店ですが、決して客に緊張感を与えない気楽さが魅力で、おとなの美味しいもの好きに支持されるのもわかります。

おまかせコースのみで、この季節にはコースに上海蟹が入ります。スターターに出てくるという酔っ払い蟹にまず期待をしていたのですが、この日は残念ながら蟹はメインとしてオスが一匹出てきただけ。食べやすく身をほぐし、甲羅に盛り付けられていました。タレはやや甘めです。

こちらのお料理はとてもセンスがあり、美味しいです。ふかひれの姿煮のふかひれは、今まで食べた中では厚みは別としてたぶんもっとも大きいものでした。別料金になりますが、〆の麺も素晴らしく、杏仁豆腐もきちんと作ったものでした。やや気になったのは化学調味料でしょうか。仕上げにふっている感じだったので、お願いすれば抜いていただけるかもしれません。

画像は一昨年いただいた福臨門@丸の内の上海蟹。春秋は店内が暗いため、思うような写真が撮れませんでした(泣)。

■上海蟹の魅力について

春秋のように身をほぐし盛り付けてくれると確かに食べやすいのですが、冷めてしまうのが難点。わたしはやはり、熱々の蟹と格闘するのが好み。きれいに身を取りきれなくてもいいのです。そもそも上海蟹の身自体は、さほど旨みのあるものではありません。食べたいのは卵巣、精巣とミソ。腹側の白い甲羅をバリバリいただくのも楽しみのひとつ。初めて甲羅を食べるという方には、殻が柔らかな早い時期がおすすめです。

上海蟹の魅力、それは卵巣や精巣とミソが入り混じって醸し出す、強く官能的な味わい。他の蟹とは違う、なんともワイルドな風味。特に、いやらしいほどにねっとりとコクのあるオスの精巣が好き。

もう少し食べたい、と思うところでなくなってしまう・・・そして殻だけになった上海蟹を前に人知れず身悶え、吐息のようなため息を漏らしてしまうわたし。もしかしたら上海蟹には、媚薬が入っているのかも―。わたしには、そんな風に思えてならないのです。


香りは白トリュフ、見た目は極上の生レバー、味わいは上海蟹が、AKIKO的3大エロティックフード(笑)。ことほどさように、上海蟹とはセクシーな食べものなのです。


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