WOWOWに加入した。

もちろん、太一を家のリビングで見られるように。

震災のあと、
365 日、いつでも僕は何処かの舞台の上にいますから。
いつでも僕を見られますから。

そんなようなこと、言ってた。

解散。
その言葉を耳にした時は、ちょっとだけ

太一の嘘つき!

って思っちゃったけど、撤回。

部屋のリビングのソファに座って、
太一姫の舞を見られるなんて。
朱雀の群舞を見られるなんて。
太一の剣と涙を見られるなんて。

ドキュメンタリー番組を見るまでは、

ただそれだけだった。

けど、昨晩。

太一の野望を知ったら、泣けて泣けて仕方なかった。

百年に一度の逸材の女形・・・
それを自分は恥じていた。

そう言っていた太一がその恥じていた女形を世界に発信して行きたいと。

そのためには、もう一度学び直す必要があると。
そして一度劇団という群れを離れなければできないことがあると。

はぁ、そうだったのか。

私は勝手に

もう女形はうんざりだよ。

って思ってるんだとばっかり。

ファン失格。応援人失格。

きっとできる、太一ならできる。

いつの日か、ヨーロッパの、アジアの、アメリカの大舞台で女形として妖艶に舞う太一の姿を、外国人の拍手喝采のなか、両腕を大きく広げて、そして、片膝を少し曲げて、顔をちょっとだけ傾け目線を舞台下に落として、そしてゆっくりと頭を下げてご挨拶するあの太一の姿を、私も現地で見ることができるように。

太一の野望に付き合えるように。

太一に置いてかれないように。

一生懸命成長しよう。