大阪公演から博多公演の間にもう1記事くらい書けるかと思ったけれど、年度替わりのバタバタで残業ばかりしていたらあっという間に大千穐楽を過ぎてしまいました。よくある。

まあでもその分材料は追加できたので、続きを書きます。

などとぽつぽつと下書きをしているうちに、夏の舞台のキービジュまで出てしまったよ!よくある。

 

 

さて、この作品は舞台の構造のほか、音楽、照明もかなり好きでした。

 

舞台構造はこれが一番全体が見えるので貼り付け

 

色見としては武骨なんだけれども、上段の木枠が橋を模している時もあり。

ル・ミラージュ登場時には一瞬だけ背後からの照明が当たって、市警察からは顔が見えない表現となっていました。

本当は彼ら、ライトに当たらないように顔が見えないように動いていますよ~、でも舞台上ではそうはいかないから顔が見えていますよ!ってことですね。

 

私が「塔」とか「高台」とか書くのは階段の内側にあるもののことですが、可動式で裏側には空間のあるこれを動かしたり向きを変えることで、室内と室外を立体的に表したり、逃走シーンに奥行きを出していたのも良かった。

そのほか、音楽や照明の好きポイントは都度書いていきます。

 

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前回は登場人物紹介的に少し先のストーリーもまとめて書いてしまったので改めて。

 

OP、一斉に降りてきて舞台手前に陣取るところで4人を印象付けてからの各人のパルクールは、いっぺんに追うのは無理だから順にやってくれるのはありがたかったなー。

すぐ捌けるライアンが、壁駆けをここでもやっていたことにも、何度か観て気づきました。

 

個人的に好きだったのは、障害物や敵をすり抜け下から高台へ上り、また下へ降り、市警を手玉に取って戦うガスパールのアクション。長尺で2回あったの嬉しい。

それから、市警をからかったシモンの、高台の柵を潜り上がってからのアクション。その柵を乗り越えて一旦外側に出てからすぐ側転して戻る動きがあったりして。

 

パルクール自体が音楽に合わせた動きになっていると気づいてからは、一層華麗に見えてワクワクしました。

再び出てきたガスパールとシモンが高台の左右に位置してから視線を交わして(※妄想です。そこまで双眼鏡で見えない)揃って柵をすり抜け降りてくるのが、パルクールシンメ感あっていい✨

 

で、ライアン&ユーゴが高台裏から合流し、市警設置のバリケード(という趣のパルクール棒)での4人アクションへと向かうのですが。

ある回で、手前に跳び越えてから箱に手をつき方向転換する際に誰かが僅かに遅れたら、最後にユーゴが挑発する動きをやらずに消えていってBGMにぴったり合って、そういうところにもダンスみを感じました。

 

 

OP明けてラジオのくだり。

オンエアを聴いていると、あおいさんを思い出しちゃうな。『午前0時のラジオ局』の登場人物、人気アナウンサー。

声の高さや声質も割と似ている気がする。

恒例の締め台詞、「それでは今日も、パリに平和と愛を。また明日です。バイバーイ👋」の輝きに、聴いていて自然と明るい気持ちになる。

 

人気のパン屋「オ・ル・ヴァンタン」は実際にある「Au Levain d'Antan」などを参考にしているのかしら。 2011年パリ最優秀バゲット・コンクール優勝店だそうです。

 

ヘッドホン越しのエミリーの声に耳を傾け、返事をしたり、しかし「結婚したい」発言に真顔になっちゃうライアン。

聴き終えての態度でもわかるように、彼女に相当お熱です。

一方、フットボールが観られなくてイラつき、ライアンの物知り顔に腹を立てるガスパールは、やたら細かく弾んでいるので、活力を持て余している様子。

でもライアンを無視して観戦したりせず、イライラしながらも終わるのを待っているあたり、はっきり言うけれども我を通すタイプではなさそう。

 

シモンはエレガントさを重視している人。

あと髪型重視。整え方が独特で笑いました。

頭撫でられるのを嫌がるのは、乱されるのが嫌なのと、ロイドさんに限っては子ども扱いされているみたいで照れ臭いのかなーなんて思ったり。

ユーゴはチーム全体のことを考えるリーダーで、いたずら心あり。

パリ市警歴15年。本体はミラージュ側。

それぞれの為人(ひととなり)が言葉や動きでさらっと紹介されていきます。

 

自分たちが市民のために活動していることを公にしたがったり、冗談でも市長への立候補も悪くないなんて考えるライアンには目立ちたがりの傾向が伺えるし、本来、身を潜めての行動には向かないんだろうな。

 

ロイドさんからの新しい指令の一環で、パリの救世主ジャンヌ・ダルクことシルヴィーの市長候補演説を聞きにいくことになったミラージュ。

現市長のジャン政権は何年くらい続いているのだろう?

景気が悪くなった原因として「偏った子育て支援政策」が挙げられているけれど、後で明らかになる話からすると、時期によっては4人の人生に直接関わっていることになるから、ちょっと気になるところです。

 

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場面変わって、パリのコンコルド広場

エミリーさんの生放送が聴けなくて機嫌を損ねているライアンを含め、ミラージュ4人も表の顔で集まってきます。

 

パリ市警のユーゴは、腰ベルトが付いたお洒落な制服に眼鏡姿。

これは予想外だ!前髪がくりくりだしクリスマスの木彫りの人形にいそうだ!

本当にこういう制服なのかなと画像検索したけれど、パリ市警、物々しいのばかり出て来たのでこっちの衣装でよかったです。

 

シモンは覗き眼鏡で市民を観察中、なのですが、双眼鏡使ってみた時に向こうでも単眼鏡など構えられると、別に見られたわけでもないのに、ひぃ💦となるものですね…。

 

愛しのエミリーさんの声に、耳から全身まで吸い寄せられたライアンは、本物に出会って大興奮。

お巡りユーゴがわざわざ近くに寄ってきて警告しているのも目に入りません。

有名新聞社「ル・フォート」は、LE FORTなのかなあ、発音的にはル・フォールだけれども。強い者。

 

大好きなエミリーさんが侮辱されて「顔が駄目」(ガスパール談)になるライアン。

彼女の元上司たちに盛大な――しかし嫌みたっぷりの――応援をして追い払いながら、ついでに掏りをして鼻を明かしてやりました。

「知性を感じる」とライアンからの称賛を受けたエミリーが、スカーフを整えたりしてちょっと嬉しそうなのがかわいい。

しかし一緒に出掛けた2人が財布を同時に失くしたら、絶対あの時が怪しいってバレるぜライアン…。

 

 

そしていよいよシルヴィー・ゴールドスミスの登場です。

スピーチが歌。説得力あるうう!!

♪信じて希望と決意を/未来を変えるの♪ といった言葉で民衆があっという間に虜にされたとわかる、納得の演出です👏

敵方だってわかっているから客は本来拍手するところじゃないんですけれどね。拍手したいからしました。音はあまり出さずに。

初日にIMMの真ん中あたりで聴いた時には音の伸びをそれほど感じなかったのは座席位置や音響のせいだったのか、ご本人が歌い込んでいかれたのか、その他の時はしっかりと響いて良き歌声でした。

 

民衆と一緒に歓声をあげるミラージュの面々。

しかしエミリーから質問が投げかけられると、そっと視線を交わします。

シルヴィーはにこやかな顔を保ちながら、しかし宥めるように語尾上がりで名を呼ぶのがちょっとこわい。

それでも続けざまの質問にそつなく答え、民衆へ笑顔を振りまき、勇敢なエミリーへの拍手を求める余裕を見せながら去っていくのでした。

 

 

 

今回はここまで。