巷ではその理由が色々言われているけど、個人的には「君の名は。」がヒットした一番の理由は「ずっと何かを探している」というメッセージだと思う
いまの時代、みんな何かを探しているのだと思う
でも、それが何かもわからない
経済的な豊かさが幸せの尺度では無くなったいまの時代は尚更
それにも関わらず、解くべき問題も、その問題の解き方も正解も与えられるという形の今の教育を受けてきた僕らは、「自分が何を望んでいるのか?」という問題を解くのが難しくなっているうえに、その問題提起さえ自分ではなかなかしようとしないことも、「ずっと何かを探していた」というメッセージに無意識のうちに引っかかる理由だと思う
映画の中ではその「何か」はパートナーだったけれど、それは人による
やりがいのある仕事、安らげる家族、お金、地位や権力、すてきな恋人、人との繋がり、楽しい時間、他人からの評価、自分の居場所、あるいは、本当の自分
その人が本当に求めているものは人それぞれだけれど、みんな何かを探している
そして、そして個人的に面白いと思うのは、監督自身が映画がヒットした理由がわからないと言うところ
「自分が本当は何を望んでいるのか探求して欲しい」という意図で映画を作っていないにも関わらず、あれだけの人々の心を掴んだというところに、時代の流れとシンクロニシティの存在を感じる