沖縄民謡名選集1 ~ 嘉手苅林昌 / ナークニー その1
まずは、琉歌の説明を。
内地の歌(短歌・狂歌等)が、5・7・5・7・7の音で」唄われるのに対して、沖縄では、8・8・8・6の音で唄われる。 これが、琉歌なのだが、沖縄民謡の場合、メロディーに乗せる為に、言葉の一句を長く伸ばしたり、又、6文字の句を繰り返して唄うという工夫がよくされている。
古い民謡に多いのだが、8・8を1番で唄い、8・6の部分を2番で唄うと言うケースが多い。
そういう場合の2番の歌詞は、メロの余った所に6を繰り返す事によって、歌を成立するようにしたりしている。 また、2番の余ったメロを切り捨てて、1番と2番をあわせて、1番とする逆転の発想の曲も多い。
今回のナークニーは、1番のメロに強引に8・6を乗せるというこれも荒技な唄だ。
ナークニーは、宮古根と漢字で当てられる。
この唄の根本は、宮古島とされるのだが、由来に信憑性は無い。 と言うのも、そもそも現代の宮古島にそれらしき唄が残ってないのだ。
ちなみに本島では、宮古をミャークと発音する。が、お宮さんをナーと言うことからナークニーと発音されている。 しかし、宮古の人にミャークンチュと言っても別に問題無いが、ナークンチュと言うと怒られる時がある。
勿論、人によるのではあるが。
ナークニーは、宮古音とあてられる時がある。
これは僕の勝手な論なのだが、御宮に伝わる古い旋律というのが、ナークニーの由来なのではないだろうか。本当に勝手なのだが(笑)
本島において、ナークニー程、自由で広がりのある歌は無い。
8・8・8・6(サンパチロクと読む)の琉歌を唄者が、思い思いに詠み、感性のままに歌うのだ。
唄者毎に歌詞が変わる事は勿論、曲調・リズム・スピード、果てはメロディーも変えて歌われる凄い歌なのだ。
例えば、土地勘を歌った本部ナークニー、読谷山ナークニー。
職業を歌った馬車引きナークニー。
作者の名前を冠した富原ナークニー等、枚挙に暇が無い。 新作のナークニーを競うナークニー大会まで、開かれているくらいであり、似たような歌は、八重山のトゥバラーマくらいであろう。
えーっと、何か説明だけで終わってしまった(笑)
嘉手苅林昌の歌については、次回で。
ナークニーの魅力を存分に味わえる盤がある。
是非、一聴して欲しい。
しかし、凄い企画の盤だ。さすがはマルフク(笑)
- アーティスト: オムニバス
- タイトル: 沖縄民謡名選集(9)