改札を抜ける風が少しだけ暖かくなって
見慣れた街の景色もどこか急ぎ足に見える
あなたの隣で歩いたこの道も今日からは一人
右側に空いた隙間を春の光が埋めていく

「またね」って言い合えば明日も会える気がして
繋いだ手の温もりを何度も確かめていた
言えなかった言葉たちが花びらみたいに
心の中で静かに積もっていく

舞い上がる桜空を染めて
あなたへの想いが溢れ出していく
どんなに遠く離れてしまっても
この胸の鼓動はあなたを覚えている
「好きだよ」なんて今さら遅いけれど
世界で一番綺麗な春をあなたに贈るよ

新しい手帳のページまだ真っ白な予定表
あなたのいないカレンダーに慣れるまで
時間がかかりそう
ふとした瞬間に探す君の背中低い声
思い出はいつだって鮮やかなまま意地悪だね

強がりな私を一番知っていたのは
他の誰でもない優しいあなただった
揺れる木漏れ日の中で前を向かなきゃと
瞳を閉じて深く息を吸い込んだ

降り積もる桜道を染めて
二人の季節を包み込んでいく
忘れないよあなたと過ごした日々
私の全部が恋をしていた
輝く未来それぞれの場所で
迷わないように光が降り注ぎますように

蕾がひらく音が聞こえる
冬を越えて色づく世界
涙の跡は虹に変わる
さよならは始まりの合言葉

舞い上がる桜空を染めて
あなたへの想いが光に溶けていく
いつかどこかでまた会えた時は
最高の笑顔で 「ありがとう」って言いたい
サクラの花が未来を祝うように
今 新しい風が私を追い越していく

ひらりひらり舞い散る
あなたへと続く空
この春を忘れない
ずっと忘れない






※Imagesong