ミトラス神とその脇侍カウテスとカウトパテス と摩多羅神と二童子の共通点を引き続き探っていました。
 
前回まで
摩多羅神と二童子は「三毒」を表している、
ということですので二童子の名に貶める
という要素があっても不思議ではないことを
書きました。また、発音や見た目からは、欧州ではアジアの意味をもつフリギア帽が
烏帽子のよう、ということ以外に
小さな若い男二人というほか共通項を
見つけていません。
 
あらたに分かったことは、
爾の「なんじ」という言葉は、古代二人称
「な」に高貴な意味の「むち貴」がついて
できた「なむち」が転じた、とウィクショナリーにありました。

同時に「同格・目下の二人称として
「なんじ」を使う、ということで、相反する意味を持つ言葉であることが
たいへんに興味深いですね。
 
一方、役割ではまるで違いますね。
ミトラスレリーフでは、ミトラスが生誕・活躍・神と契約(融合)
することでその手で掴んだ牛を聖なるもの
に変異させて儀式が始まりますカウテスとカウトパテスはミトラスの生誕を
見届けたということです。三毒の「貪・痴」
を表す痴れ者や楽しみを貪っているさまの
二童子とは全く違いますね
 
英語の説明の日本語訳 二人は
おそらく春分点と秋分点あるいは
同様に天球上の太陽の見かけの経路の昇交点(春)と降交点(秋)
を表すと考えられています
以上Wikipedia
 
タウロクトニーとついになっている
レリーフでは、
神々の姿になんだか和みます。ヘリオスである無敗の太陽神ソル・インヴィクタスと太陽の関係者
カウテス・カウトパテス、そしてミトラスが和やかに食事をしているようです。

というわけで中国における太陽の神を
調べてみました。
結論からいうと
東華帝君とタウロクトニー、そして太陽神において
驚愕の共通点がありました。
 
中国の太陽神で出てきたのは 
「 羲和 」
でした。山海経に記載のある太陽母神とあり、

考古学者林巳奈夫は、太陽を背負う一対の鳥が、太陽を運ぶ車を操る「太陽の御者」としての羲和にあたると考えた[2]。とあります。

内容はWikipediaを参照ください


見覚えがある漢字ですね。
数ある東華帝君の別名、同等とみられている神のひとつに
「 伏羲氏ふっきし 」
があります。
その伏羲の「 羲 」
ではありませんか?そして、ドラマ三生三世十里桃花の
東華の別名は太陽を表す
「 東華紫府少陽君 」でした。
東華帝君はほかに、東王公、扶桑大帝、などがあります。
 
私が見てきたメタトロンの粒子の色で
一番多かったのが太陽と同じ
「ゴールデンオレンジ」光と
東華が身にまとっていた「パープル」光です。
 
この太陽母神の夫の名が、「帝俊」であり、東華の呼び名である日本人にはごく
軽い濁音に聞こえる「ディーチン」と、発音記号では同です。
帝俊と羲和の間の子が 金鳥なのです。
私がブログ内で「東華とは金鳥ではないのか?」と記したことがあり、
金鳥と東華を結び付けて考えたのでした。
 
ではタウロクトニーとの関係ですが
「 羲 」の漢字の成り立ちが
タウロクトニーそのものでした。
 
漢字上部の 「羊」部分は、
「羊やその群れ」を指し、そこから
「羊は人に従う」「羊は人の望みに従う」
という意味がある。「禾 戈」の部位は
「作物が整然と配置されている」
という意味であり、「丂」は「を通り抜ける」という意味。

それらを合わせると、
「人の願い通りに、作物が風雨に耐えて
育ち整然と並んでいる」
(すべて「羲」百度百科から和訳抜粋)
という意味になり、つまり、「春と夏に作物は
人間の願いに従って
成長する」というのが
原義とありました。
 
「 羲 」という文字の中に、
タウロクトニーでもっとも重要な
「羊という犠牲」
「人間に獣(性)が従う」そのことがあったうえでの
「作物の豊穣」という要素が
三つとも入っているのです。こんなことがあるでしょうか。

牛はアヌンナキで、山羊も同様です。
つづく