太陽神と同一であるミトラス(太陽神よりも格上であることを示す、
トーチをかかげているカウテス(向かって右)、
「爾子多(にした)」
「多」ということで、「多羅」はヒンドゥー語「光り輝く」「星」
日本語で「爾」は、ニ・ジ
あるいは16世紀の写本「神武紀」で
やっこ、と読んでいたのでやや侮蔑的で
卑しいという意味もあったようです。
ウィキソースでは年代の隔たりが
ありますが1900年ころの日本正教会の
聖書訳で「なんじ」という意味で
「 爾 」を多用。
中国語ではあなた・その・あの~という
言葉で、簡体字では「 尔 」。
どこかの質問サイトに古代にのみ「あなた」という意味で使われていた、とありました。これにニンベンをつけると
華ドラでお馴染みの「ニィ」と読む
「 你 」あなた という意味で、
下に心をつけると「ニン」
(87歳の母は「 你 あなた 」
という漢字を知っていました。
それと「やっこというのは、大名行列の
際に踊る人」だということです。
音でいえば、意味は違うけれど
「息子=儿子」Érziアールヅ
ルの音がちいさいですが、日本人のあくまでなんちゃって読みだと、このアールヅに聞こえます。
娘は「女儿」と表すので、性別は女ではない
といえるでしょうか。
息子を表すと同時に発からいうと、
数の二は同じくEr(抑揚については不問)であり、「二人の子」のことも
表しているように思います。日本語の音と見た目だと「にし」で「二人の子」 爾という文字が中国語でに見えてしまいますね。
二を表す「兩リァン」という字に一見似ている
と日本人なら思うかもしれません。
ここでは「二人の子ども」ということで
「二童子」と同じ意味、と考えることにします。
ところで話が少しズレますが、
メタトロンに女人禁制について聞いたところ
「肉体の在り様からして、
つぎに「 丁禮 」です。
「君、花海棠の紅にあらず」で、京劇の物語を調べている時に「
この要素から、ヒンドゥ語などの外国語を「音写」するときや、
「丁礼」を使う言葉が中国語にあり、
「成丁礼」といいます。 日本でいうところの成人式のことのようですが、
似たような音で丁霊・丁零「ていれい」という
言葉あり、発音はDīng língディンリンと聞こえます。
前3Cから後5Cモンゴル高原に遊牧していた
トルコ系民族を意味し匈奴に服属、ということです。
(以上weblio)
ちょうどミトラス教がローマで起こっていたころ。
丁霊と言われた遊牧民は周辺諸国に他所の文明を
持ち込む役割をったことでしょう。丁霊を指すティルク系民族は複数あり、ウィグル民族も入ります。華ドラ古装でたびたび出てくる周辺諸国の方々。
ディリラバさんはウィグルの方で、天女の舞より
民族舞踏という印象が強いですね。ドラマ上外側
からやってきた異民族は、物語内でも天帝への祝福・奉納としてよく踊りますし貢女としての描写も
あったように思います。
この神は、丁禮多(ていれいた)・爾子多(にした)
三毒をこの三人は表しているわけですね。
舞踏は唐においては性をひさぐ要素のある、酒宴を盛り上げて上のものに取り入る、いわばいかがわしい要素をもつもの、それを行う外から来た流浪の民を表す語に貶める
ニュアンスがあってもおかしくはないでしょう。
そして上述の翻訳からみれば、「丁」が外国の
ものを表す当て字に使われてきた言葉
(ローマ字のTと関連)かもしれないので、「ティルク系の民族の儀式」という意味もあった
かもしれません。
そこからみると、舞をよくする遊牧のティルク系
民族を指す「 丁霊 」と「丁礼多」に関連が
あったのでは?と考えることもできそうです。
老親が奴(やっこ)=踊る人という認識で
日本では踊りをするのは卑しいという要素があった
のが言葉に残っているということでしょう。つづく