クリスマスの由来は

「ミトラ教の冬至祭りの主祭日が1225日だったから」


というわけで、2425日と導かれてミトラについて記事にしました。

 

キリストの生誕の祝いはミトラ教から設定を吸収した、という説。

結果的に、高位高次存在同士の隔たりのあるコラボになった、ということですが、

ミトラ教はある時期隆盛を誇ったけれど、キリスト教の隆盛によって、消滅した形になったということです。

 

実のところ、今回少ししらべただけでも、

「ミトラスの牛屠り&太陽と昇天する」の図は、レリーフがありすぎて少々呆れました。


作るに作ったり。

ある時期、ほんとうに熱い信仰があったように思います。

 

そして、現イタリアだけではなく、現ドイツにも信仰の勢力を伸ばしていた様子が、

19世紀初頭から20世紀にかけての発掘で明らかになっています

ローマ帝国の領域でもあったドイツ。

ウィキメディアコモンズより

ウィキペディアコモンズにある、ドイツ・マインツ市ヘッデルンハイムに置かれているレリーフ。1826年1月にその地で4つのミトラエア(ミトラ信仰集会洞窟)が発見されました。

 

そのうちのひとつがウィキペディアコモンズにあり、上部が欠けているようなので調べました。

 

現在はどうやら中央部分のみ独立した形でヘッデルンハイムの戸外に展示されているようです。


ウィキメディアコモンズより

(本物なのか・復元なのかはわからないです)



発見当時の左右と上部が含まれた写真と思われるものをネットで見つけました。主題について新しい概念で研究や考察を行っている欧州の方のサイトのようです。

 


ヘッデルンハイムにある色付きレプリカ
色付けされているバージョンがあり、ウィキペディアコモンズにある、レリーフの内容説明と照らし合わせることが容易になります。以下、ウィキペディアコモンズ google英語訳

より抜粋

・雄牛の尾はトウモロコシの穂 【ミトラ神の手にかかったことで、豊穣の種子に変容】

・空飛ぶマントの上にはカラス 【カラスはどの国でも神の使いなのでしょうか?】 

・首輪をつけた犬が雄牛にとびかかる 【人間が自らの獣性を手懐ける比喩】

・蠍が性器を掴む  【痛そう】

・蛇が巻き付いた取っ手のアンフォラ(水用の大きな容器)

・威嚇的なライオン

・トーチを上げたカウテス(日の出の神)

・トーチを下げたカウトパテ(日の入りの神)

・ミトラスの頭に近づく木の上の蛇

・洞窟の境界に、羊(向かって左端)に始まり魚(向かって右端)で終わる十二宮。

【空の星が見守っている ➡ 宇宙全土(神)が儀式を見守っていることの象徴】

最上部の木から 天界をかける太陽神に剣をもらうミトラス

上部と両側にはメインの「牛屠り」に至るまでの物語が表現されている模様

・糸杉の中にフリギア帽をかぶったミトラス

・左に木を挟んで、雄牛を運ぶミトラスここでは悪魔を表す蛇が牛を見ている

・木を挟んで、太陽神ソルと出会うミトラス

・木を挟んで、太陽神がマントをとってミトラスに向かって跪いている

【ミトラスが太陽よりも上位であることを示している】

・レリーフの四隅に風(空気?)の神が、息吹を吹き込んでいる

二頭立ての二輪馬車ビガに横たわる月の女神が二人を見守っている

ビガで天界をかける太陽神と握手をして種子養育の契約を結ぶミトラス

左右は四季と、関連する神や巨人が記されているようです。