見たいな~って思った映画が多すぎて
どれを見たかったのか覚えてないことが多いんです・・私。
このグラン・トリノもその一つ。
クリント・イーストウッドさん主演で監督もしたんだっけ?!
この映画、見たいなって思ってたのに
忘れてたんですよ。
たまたま、今回新作のPRの時に
この作品名が出てきたんで思いだして借りました☆
見たんですが、決して派手な作品ではありません。
一人の男の人の生きざまを見せるような作品で
その中には人種差別・帰還兵士の葛藤・
または家族の絆やご近所との付き合い
民族同士の常識の違いなども織り交ぜながら
妻を亡くした男が
隣に越してきた異民族の青年と向き合うことで
互いに成長して行くようなお話でした。
ラストシーンのなんとあっけないことかっ!
でもね、私はこのラストシーンにちょっと感動しました。
人ってね
怒りを抱いた時、必ず頭にあるのは
「やられたらやり返す」って言葉だと思うんです。
だけど、それでは
まったくもって解決しません。
この映画も、ラストに近づくにつれて
ある問題が持ち上がってきます。
その問題は段々と深刻さをおびて行きます。
そこで怒り狂う青年を
朝鮮戦争を経験したクリント・イーストウッド演じる老人が
制します。
怒りを抱いたときこそ冷静になる必要があり
緻密に計画をしなきゃいけないんだと。
それは、その前にやってしまった報復によって
問題がより深刻になったことでの
彼なりの考えがあってのことだったんですよ。
その意味をそのあと知ることになります。
やられたらやり返す!
目には目を、歯には歯を!
この考えでは、終わることがありません。
だから私はこの言葉は
どちらも大嫌いです…・昔から。
この映画での、主人公の最後の選択。
そして、その選択に向けての一日。
とても深いものがあると思いました。
あんまりパッとしないと言えばしない映画かもしれませんが
私は、この方の選択・・・
ビックリしました。
そして、あっけないと感じた後、
主人公の気持ちが見えて来る最後のシーンがあり
エンディングを迎えます。
家族よりも強いきずなを持ったんだなって感じたんです。
自分のすべてを託したと言うか・・・
何だかジーンと来ました。
もっと売れてもいいんじゃないかと思うけど
今の世の中が求める映画ではないのでしょう。
そういう意味では残念ですが
私は、ジーンと来ました。
やっぱりクリント・イーストウッドさん
好きです♥
「ダーティー・ハリー」のころから
贔屓にしてるので
この映画で老人役をしてるのを見て
年取ったなぁ~っと(笑)
西部劇でもカッコよかったんですよね~♪
今度の「負けざる者インビクタス」も
とってもいい作品だとおすぎさんがブログに書いてました。
そちらも楽しみだなぁ~☆