いやぁ~
途中から鳥肌立っちゃう物語でした。
私のお気に入りの作家さんである
万城目学さんが書いた物語だし
すっごく興味があったんです。
タイトルの「プリンセス・トヨトミ」って言う
ネーミングもね。
豊臣のことだとしたら
プリンセスってことは姫が居たってこと?
って、読み取ると
もう~興味津々(-_☆)きらりっ!
しかぁ~し!
読み始めると
豊臣なんて全く関係がない
切れ者の会計検査院副局長と
フランス生まれでハーフの美人検査員に
ずんぐりむっくりの
いかにも日本の中間管理職って感じの検査員
の3人が大阪に検査に行くことから始まり
「なんのこっちゃ?!」
って思いながら、難しい前置きとなる
序章部分だった第一章を読み終えての感想は。
「・・・・・このまま続くのかな?この話( ̄∇ ̄ ;)」
と、読み進めるスピードが
確実に落ちてしまった(笑)
だけど、そこは万城目さんの書いた物語!
絶対にここを細かく描写したのには意味があるんだと思い
第二章に突入!
すると場面が変わった( ̄ー ̄)ニヤリ
ある商店街の奥にある中学校に通う
2年生の茶子ちゃんと大輔君の話になる。
だけどそこは万城目さん!
ごくありふれた風景がそこにはなかった。
登校する二人が同じ制服を着てるんだもの!!!
そう♪
大輔君は男であることが苦痛であるという
個性を持った子で
小さいころから女の子になりたかったみたいなのよ。
念願かなって家族会議では理解してもらったらしく
セーラー服を着て学校に向かってるの。
茶子ちゃんはそれを温かく見守ってる感じ。
第一章の会計検査院と
この二人の中学生の話が
全く別ものとして少しずつ進むにつれ
「どう接点があるんだ?」
って思ってると、いやぁ~あるんですね~(笑)
接点が出来た所で
少し興味が出て来て読むピッチも上がり
読み進めること第二章の後半!
「大阪国内閣総理大臣 真田幸一です」
ってセリフが出て来る。
大阪国だよ!
大阪府じゃなくて。
何度も読み直して、
読み間違いじゃないことを確認したら
「面白くなってきたやないのぉ~~~~~♪♪♪」
ってことで、一気に読むペースが増し
寝る間を惜しむ「ハリーポッター」状態に変更!!!
ここからが怒涛の巻き上げと言いますか
あれよあれよと、万城目ワールドが展開されて行くんです。
ココから先をあんまり詳しく書くのは
控えさせていただきますm(_ _)m ゴメンナサイ!
いやぁ~面白かった。
特に、歴史好きの私は
話の途中に出て来る、「たとえば○○の場合」
と数人の人の例をあげた内容に関して
その姓をチョイスして書いてるあたりが
万城目さんって、やっぱり歴史に詳しい人なのね!
って嬉しくなっちゃいました。
タイトルにもあるように
やっぱりトヨトミは豊臣だったんですよ!
だから、豊臣の近くに居て
守ってるのは真田姓の人。
まるで大阪冬の陣で
豊臣秀頼のために真田丸まで作って
戦い抜いた真田幸村のようじゃない!
鳥肌立ちましたもの~
その内容を読んで知ったときは。
また、大阪国の人の中には
前田姓
黒田姓
福島姓
加藤姓
私がわかるだけでもこれだけいる。
だけど、どの人もそれらの人の末裔ではない。
単に姓がかぶってるだけのことなんだけど
私は一人で想いを巡らせて
楽しませてもらいました。
しかも、新たなことを知ったんです。
大阪城のことなんだけどね。
なんで秀吉のお城なのに黒くないんだろうって
思ってたんです。
それがすっごく疑問だったの。
その謎が解けました。
調べれればすぐに分かったことだったんだろうけど
冬の陣の後、本物の大阪城は焼き払われ
しかも土に埋められて消滅したそうです。
まるで安土城のようですよね~
その後、徳川家康が自分の力を誇示するためか
今の大阪城を築城し、孫の家光の代で完成したとか。
だから白いお城だったんですね~。
徳川のお城なんですもの当たり前やわ~って
事情を知ると納得。
なんて、物語そっちのけで
別の部分の話ばかりで申し訳ない。
戻りまして!!
この物語は、何百年も大阪の人が守り通した
ある壮大なものについてのお話でした。
これが本当なら
どんなにロマンティックなことか♪
この物語も
やっぱり私のお気に入りの作品になりました☆