先日の夜
たまたまCMの時にチャンネル変えたら
鬱の経験を持つ芸能人の方の体験談をやってたので
「鬱だったんだ・・・・」
ってビックリして見入っちゃいました。
その番組で、鬱になるきっかけとなる出来事とか
どう言うことに注意した方がいいかなんてことを
次々と再現VTRと一緒に専門医のアドバイスを交えて
説明してくれていたんですけど
初めてですね~
今まではあんまり鬱には関心がなくて
私自身が、人の心の病気の体験談を
聞いたり読んだりするのが苦手なこともあり
そう言う番組があっても見ることはなかったんです。
でも、自分が知ってる芸能人が出ていると
自然と興味が出てくるもんですね。
あの番組の構成の仕方はいいかもしれないと思いました。
実際に、鬱を経験された芸能人の方が数名
スタジオにも来ていて、体験談や
その当時の気持ちなどを話してくれてましたが
その中で生田悦子さんって言う
私が子供のころに見ていた「金ドン」で
良いOLを演じてた女優さんが
「とにかく放っといて欲しい」
って、鬱を患っていた頃の気持ちを話してましたが
それを聞いて、
パニック障害の私は大きくうなずいちゃいました(笑)
そうなんですよ。
私は鬱ではないですけど
とにかく、変に気を使ってほしくないって言うのが一番!!
かと言って、「放っといて」と言うと
言葉どおりに取る人がいて
完全無視を決め込んで知らん顔するかもしれませんが
それは、ちょっと違うんです・・・・
気持ち的には、生田さんが言った一言が
頑張って来た末に
どうにもならなくなった状態で病気になり
心が自分でコントロールできない状態の本音です。
それをどう表現すれば、
辛い時期の心身症を抱えた人の気持ちを
理解することができるかってなった時、
生田さんのような言葉では、
その真意は、キッチリと伝わらないような気がします。
同じような体験をした人には
手に取るように解ることでも
経験が全くない人には、単なるわがままにしか聞こえないと思うんです。
何だか、生田さんの言葉だけじゃ
見てる人に、ちゃんと伝わらないんじゃないかと感じながらも
私もどう伝えていいか、言葉見つからずにいると
専門医が補助的な説明をしながらこう言いました。
温かい無関心
これを聞いた時に、まさにズバリだと思いました。
心が疲れきってどうにもならない人の傍にいる人は
この暖かい無関心って言うのが、一番いい接し方なんです。
完全に孤立させると、孤独感が増してしまい逆効果なんだけど
構いすぎたり、気を使われてると感じさせるのはかえって負担になる。
なぜなら、それって上手に接してくれてるようですが
してもらうことが、目に見えて解ると
それに応えなきゃいけないと人は感じるものじゃないですか。
そうなると、そこまでの余裕がないから一杯一杯になって
余計に辛いものなんです・・・
だって、自分をうまくコントロールできてないんですから
人のことまで考える余裕がないんです。
常にそういう状態ですから
極端に、人に迷惑をかけてるって言う思いを抱きやすいので
「迷惑をかけてる」ってことだけが増幅してしまい
自分を責めることになる。
こう言った気持ちを経験したことがない方には
きっと理解は出来ないだろうと思います。
だから、無関心でいるんだけど
温かく見守ってくれているって言う
温かい無関心って言うのが一番♪
実は、私がパニック障害で一番辛い時期・・・
寝たり起きたりで、具合が悪く家事さえもできない頃
家族は全くの無関心で、なんなら「役立たず」「怠け者」なんて
当たり前のように言われてました。
ですが、親友が一人だけ私に常に寄り添ってくれていたんです。
何かと気をもむわけでもなく、
求めてもいないアドバイスをしてきたりすることもなく、
ただ、私が辛いとメールを送ると私の話に絶対反論したり
説教したりしないのに、イエスマンでもない態度をとってくれてました。
上手く説明出来ないけど・・・
今思えば、この先生が言った
「温かい無関心」でいてくれた唯一の人だったんだと思います。
その友達とのメールで、私は色んなことに気付かせてもらいました。
絶対に指摘やアドバイスをしない人です。
常に寄り添ってくれてるんです。
「そうだよね」と言いながらも、傷をなめてくれるんじゃなくて
気持ちをわかろうとしてくれるんです。
やりとりしたメールに書かれてるものは、
私の心に響く言葉ばかりでした。
気の合う友達、感性が同じ友達って言うのは
どこか通じあってる所があるんでしょうね♪
だから、身近に心が疲れてしまった人が居たら
温かい無関心で大きく包んであげるっていうのが
大事なんだなって・・・・
自分の体験を思い出しながら
自分がしてもらうことだけでなく
私が誰かにそうしてあげることで
友達からの恩を返せるんじゃないかとも思えたんです。
自分がなることも視野に入れながらも
身近な人がなった時の接し方を学ぶことも
大事なんですね。
たまには、こう言うテレビを見るのも
意外な勉強になって良かったです^^