注意:今から書く記事は、ネタばれ箇所が多々ありますことをお知らせします!!



もう~借りて2週間を過ぎた図書館の本を

やっと読み終わりました。


もちろん、2週間の期限だった水曜日に

延長処理してもらっていますグッド!

その本は


「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」


ですビックリマーク


この本は小説ではなくてエッセイだったことに

まずはビックリしたんですけど

とってもユーモアあふれる文章の中で

マーリーと言うラブラドール・レトリーバーと

主人公夫婦との出会いから別れ

そして、別れた後のことまで

1冊の本にギュッと詰まっていました本


エッセイって、

あんまり読んだことがないんだけど

この作者は、コラムニストって言うのかな?

新聞のコラム記事を書く仕事をしてることもあり

文章表現がユニークでセンスがあり

視点が自分からの時と犬目線だったりして

飽きることがありませんでした。

風景や状況の描写も

とっても解りやすかったです。


アメリカの人が書いた本ですから

訳されてるんだけど

その訳も、翻訳独特の

辞書の言葉をそのまま引用したような

難しいものは全くなく読みやすかったですニコニコ



今現在、

この本は映画化されて公開中ですが

公開される前から注目してたところがあったんですよ。

おバカな犬って言うからには、絶対にコメディだろうと思ってて

CMが流れるようになって横たわった犬を見た時

「あ・・・別れのシーンがあるんだ」と悟りました。


それを見て以来、この映画は

私にとっては見ることができない映画となってしまった。

だから、この本を見つけた時には

映画が見れないんだから本は読みたいって思って

借りたんです。


実際・・・


この内容が映画化されているのなら

私は後半は絶対に見れないですしょぼん


老いて行く犬というのは、

どうしても自分のなくなった愛犬とダブるんです。


しかも、このマーリー君は

13歳と言う年齢まで頑張ったんですが

うちの愛犬は12年でした。

ほぼ、同年代ってことが余計に胸を締め付けました。



だけど、

ただ単に、勢いが有り余るラブラドールの子犬の

暴走や悪さ、

飼い主の命令を聞かないハチャメチャぶりで

思いっきり笑ったり、

老いて行く姿に涙する話ではありません。


作者ががところどころで、

マーリーを見つめてきた中での

マーリーに教えてもらう事柄が次々に書かれていること


何よりも、作者がこだわったのは

亡くなった愛犬を美化しないってことビックリマーク


どうしても

愛すべきペットが亡くなると

美化しすぎた感傷的なものになりがちなのを

出来るだけ冷静に、事実をそのままに書いたそうです。


どれだけおバカな行動をしてきたか

自分たちがそれに振り回された中で

どんな感情をもったか、対処してきたかを

包み隠さずに、ありのままを・・・


その中から、

どんなにおバカな犬でも

飼い主に対しての忠誠心は絶対にあり

無償の愛をくれたこと。


そして、飼い主と愛犬の絆の強さを

本を通して教えてもらった気がします。



愛犬が亡くなると、とてつもない喪失感と悲しみがあり

どうにもならない感情が湧いてくるんですが

それを過ぎると、今度は思い出す全てのものが

楽しかった出来事、笑わせてくれた表情

いたずらばかりで困らされながらも愛くるしかった姿が

いくらも脳裏に浮かんでは消えて行く。


そういうことも書かれていました。


本当にそうなんですよね。

私も経験してる途中だから共感しまくってました。


傍にはいなくなってしまったけど

沢山の思い出を記憶の中に残してくれ

決してその思い出を飼い主は忘れることがないんだと

改めて思いしらされました。


ペットと言うのは、

どうしても人間よりも寿命が短いから

育てて送りだすまでの全てを体験するんだけど

その中で得た思い出は、

居なくなってもなお、飼い主を癒してくれる。


また、その生きざまを通して

一生懸命な姿や、生きることを喜んでいる姿

老いて行く運命や覚悟を

人間に教えてくれてるんだな~っと――


もう~本の役3分の1(後半)は

涙が止まらず

鼻をかみながら、涙を拭きながら読みました。


でもね、この作者は根っからのアメリカ人なんでしょうね♪

ラストシーンは、とっても前向きなもので

私は、読み終わった時に泣きじゃくっているのではなく

微笑んでいました。

それぐらい、ラストの夫婦の会話は

ペットを亡くした人たちにとっては救いになる場面になってる。

あれが、映画のラストシーンだといいんですけど―――


映画の方は

映画館には行って見れないけど

DVDが出たら、家で自分のペースで

ゆっくりと区切りながら見たいと思います。



とっても素敵な本でした☆