海辺の家具屋のお話

海辺の家具屋のお話

海辺の工房で波の音を聞きながら家具を製作しています!

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前回の続き

 

海岸浸食で砂浜が削り取られ防波堤代わりに大きな石を積み上げ金属のネットで固定された不思議な場所。

 

もちろん海水浴場ではないしサーフポイントでもない。

外房、内房と千葉の海は色々見てきたがこんな場所は初めてだ。

 

そして何箇所も墓標のように石を積み上げ流木を立たせていることから『流木墓場』と名付けたこの場所。

 

調査の結果この場所は釣り人が多く海釣ポイントのようだ。

そしてこの墓標のようなモニュメントは竿立てと判明した。

 

初めて訪れた時に出会った『流木墓場の番人』

 

番人の近くに1本の流木が突き刺さっていた。

 

良さげな形だな。

 

『すみません!この流木(竿立てとして)使ってますか?』

 

『使ってるよ!』と少し怒り気味で言われたので諦めた。

 

番人の近くで流木を拾い集めてると『何してるの?』と話しかけてきてくれた。

 

『私、家具屋をしていて流木を綺麗にしてお店に並べたら売れたので、流木拾いをしています』と答えると

『これ持って行っていいよ』と番人の脇に突き刺さっていた流木(竿立て)を譲ってくれた。

 

『あんちゃん、薪かなんか探してるのかと思ってさっきは断っちゃったよ』

と最初は怖い人かと思ったが意外に良い人のようだ。

 

『こうして転がっている流木をきちんと綺麗にしてあげるとお客さんが喜んでくれるんですよ。我ながら変な商売だなーと思います』と私が言うと『あんちゃんは偉いひとだなー』と番人に褒めて頂いた。

前回の続き

 

車をゆっくりと走らせ良さそうな流木を見つけては停車させ荷台に積み込む。

流木ポイントの中には車で入れない場所も多く炎天下の日差しを浴びながら砂浜を流木担いで2km以上も歩くことのあるのでこのポイントは車で流木を拾えるので良いポイントだね。

 

空が曇り出してきた。

少し不気味な雰囲気の場所だな。

 

更に奥へと車を走らせると大きな石を土台にして流木が立っている。

小さいものを含めると5〜6箇所ぐらいある。

 

なに?これ??

 

更に奥には流木で組んだモニュメントのような物がある。

 

もしかしてこれ墓標の代わりなの?

流木墓場に来てしまった!!!

 

プロの流木拾いになったばかりなのに

流木拾いの最終ステージみたいな所に来てしまった!!

 

怖い!!

 

恐怖で引き返しそうになった時、石を積み上げまさに流木を立たせようとしている人がいる。

 

流木墓場の番人か!

 

いや、釣り人だ!!

 

流木を石で固定して竿立てにしている!!

 

どうやらフィッシングポイントだったようだ。

先週、流木を店頭で販売した所、思った以上に好評でした。中には電話でお問い合わせして頂いてご来店されたお客様もいました。

流木で製作した家具を売ったことはあったが素材としての流木を販売してお客様に買っていただいたのは初めての経験。

趣味で流木を20年以上拾い続けてきたがまさか仕事になるとは思わなかった。

 

と言うことは私はプロの流木拾いになった訳だ。

 

今日は新しい流木ポイントの開拓。

 

基本的に流木が落ちている場所は海水浴場から離れていてあまりビーチクリーンがされていない所が多い。海と平行している細い道に入る。

タイヤが砂に埋まったらそれこそ助けも呼べなくてアウトだ。

私はスコップを車に乗せています。

 

しばらく車を走らすと不思議な光景が。

等間隔に流木が山積みになっている!

『海の神様からのプロ就任祝いのプレゼントだ!!!』

 

ちょっと竹が多かったけど流木も混ざっている。

ブルーシートを敷いた車の後部座席に流木を積んでいく!

良い流木ポイントを見つけました!

 

お客さんに『流木って売ってますか?』と聞かれる事がまれにある。

 

『海辺を探せば落ちてますよ』と答えると

 

『どこら辺の海に行けばよいでしょうか?』となる事が多い。

 

海と自然が作り出した流木

 

ただ置いておくだけでも雰囲気は良いし植物と合わせてディスプレーするのも相性が良い。

 

特にエアープランツとのかけ合わせはサーフインテリア としてもおすすめのコーディネートの仕方だ。

 

 

基本的に流木が落ちている場所は駐車場から離れた人が余り立ち寄らない場所にある事が多い。

 

海水浴場付近はビーチクリーンも盛んで流木も燃やされてしまっている。

 

マイナーなサーフポイントは流木が落ちている事が多いがサーフィンをしない方に場所の説明も難しく車を置く所もわかりずらいんだよね。

 

インテリアとして流木を欲しいお客様はウミカグの中でもいらっしゃる。

 

先日、大型ホームセンターに行った時に園芸コーナーで流木が売られていて価格にびっくりした。。。

 

水洗いと天日干しをして風合いを損なわないように表面をヤスリがけしバリやトゲを出来るだけ落としすぐにご使用いただける流木を店頭に置いてみます。

 

ご興味がありましたら是非お店で見てみてくださいませ。

 

海で1ラウンドを終え車内の窓を全開にして波音を聴きながらのんびりタイム。

サーフィンの心地よい疲労感と暖かい日差しでウトウトしていたところに波音を消すかのように携帯が鳴り響いた。

 

『ポスト作れます?』

 

仕事の依頼だ!

 

せっかくウトウトしてたのにどんなポスト作ろうかドキドキしてきちゃった。

 

ポストなので雨ざらしになっても味わいが出るように廃材を使って沢山プリント入れよう!

 

打ち合わせが終わり製作開始。

ちょうど耳付きの廃材を知り合いの大工さんに沢山もらったのでポストの屋根部分に使おう。

そしてオルテガ柄をプリントして表札がわりに名前をいれさせてもらった。

 

温もりのある廃材ポストの完成です!

 

ウッドデッキ製作に続き表札の依頼をいただきました!

 

海が近い場所なのでサーフテイストのサインボードや看板をイメージした表札をご提案。

 

二言返事でオッケーが出た!

 

遊び心のあるお客様に感謝!!

 

入り口に取り付けて完成です!!!

 

お好きな文章やデザインで製作できますのでお気軽にご相談くださいませ。

 

海辺の家具屋 umikagu 
〒299-3202

千葉県大網白里市南今泉4881-125
HP http://www.umikagu.jp

本日はやっと天板を貼る作業に入る。

ウッドデッキって実は塗装したり基礎作ったり土台組んだり天板貼る前の方が時間がかかるんだね。

 

台風が通り過ぎたこの日は台風一過で雲ひとつ無い晴天。

これがサーフィンなら天国だけど外作業は地獄の始まりだった。

 

どんどん上がる気温

みるみるうちに減っていく2リッター入りの水筒

 

気合いを入れて天板を1枚1枚ステンレスビスで粗大に固定していく。

 

4分の1ほど貼り終えた頃に気がついた。

白いウッドデッキなので太陽が反射してメチャクチャまぶしい。

 

まるでクリリンの太陽拳を連続で食らっているようだ。

 

照り返しが容赦なく顔と目を刺激する。

土台作りと違って天板貼りは何も考えずにひたすら等間隔に天板をビスで留めて行けば良いのでひたすら右手に持ったインパクトでビスを打ち込む。

 

打つべし!

 

打つべし!!

 

打つべし!!!

 

もう気合いと根性の世界

 

頑張れオレ!!

ようやく終わりが見えて来た。

そしてここからがウミカグ の本領発揮!

貼り終えた天板にサンダーで木目が軽く浮き出るまでヤスリがけする。

全体が経年劣化したようなシャビーホワイトになればオッケーです。

そしてお客様の思い出を英文にしたサインボードを取り付けて完成です!

 

ウッドデッキ製作承っておりますのでお気軽にご相談くださいませ。

 

海辺の家具屋 umikagu 
〒299-3202

千葉県大網白里市南今泉4881-125
HP http://www.umikagu.jp

台風が近づいて来ているようで本日は曇り空。

作業は助かるけどなんだか雨も降って来そうな天気。

普段は工房で製作している私には連日の屋外の作業でバテ気味。

 

本当に大工さんて大変ですごいね。

 

さて基礎の束石も全て設置できたのでやっとウッドデッキ本体の製作。

 

杭を打ち込み水盛菅でレベルを合わせ杭に印をつけて行きます。

印と印を水糸でつなぎ合わせればウッドデッキの基準になる高さがわかるようになります。

基準の高さが出たのでウッドデッキの土台部分を作って行きます。

生ぬるく湿気を含んだ強風が吹き始めて来た。

ラジオからは台風接近の情報と注意を促している。

明日はおそらく千葉県は暴風域。せっかく作った土台部分大丈夫かな?

 

海辺の家具屋 umikagu 
〒299-3202

千葉県大網白里市南今泉4881-125
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いよいよ施工開始!

とは言ってもまだまだ下準備段階。

 

本日はウッドデッキの基礎作りです。

束石を等間隔に置き(私の場合はツーバイ材6フィートを使用するので900mm間隔)地面をスコップ掘っていく。

 

その穴に砂利を入れ隙間に砂を詰め(モルタルを入れると更に強度が増します)その上に束石を置き

圧力をかけるようにハンマーで束石を叩き基礎を固めていく。

 

この作業を40個分

 

しかも地面が芝生であまり大きな穴を開けたくないのでスクレーパーで束石の大きさ分をくり抜くように芝生を取っていく。

 

この作業が時間がかかった。

計算ミス。。。

 

炎天下の中、同じ作業がひたすら続く

 

2リットルのポカリなんて午前中でなくなったよ。

しかもトイレには行かずに全て汗で出てしまった。

 

一宮エリアでサーフィンの時によく行く『こぶた食堂』へ

相変わらずボリュームがあって美味しいね。

 

お客さんは全てサーファー。

 

タオルを頭に巻いて耳に鉛筆指しているのは私ぐらい。

 

お盆だもんね。

皆んな休日を楽しんでいるんだね。。。

 

パワーチャージして午後もひたすら穴を掘って砂利を入れて砂で埋めて束石を置いてハンマーで圧力をかける。

 

あまりの暑さで日陰に逃げようとするとそんな場所はない事に気がつく。

 

日当たりが良い物件ですね。。。

 

車のリアハッチを開け日陰を作りちょっと休憩。

作業中も何人ものサーファーが水着で板を抱えて海に歩いている。

 

あぁー海に飛び込みたい。。。

今なら海がフラットでも笑顔でパドリングするだろう。

 

気力と気合を入れ直して2ラウンド目に突入!

 

夕暮れと共に全ての束石を地面に埋め込んだ。

 

やっと明日からウッドデッキ作りの本番です。

 

海辺の家具屋 umikagu 
〒299-3202

千葉県大網白里市南今泉4881-125
HP http://www.umikagu.jp

 

ラジオからは『本日も猛暑日です。熱中症にお気をつけください』とナビゲーターが注意を促す。

 

空には雲はなく肌を刺すような日差しが降り注ぐ。

午前中なのにTシャツはビチョビチョ。

 

海でサーフィンしている時の日差しは気持ち良いのに仕事中の日差しはなんでこんなに辛いのだろう。。

 

海が近いので水着で歩くカップルが通り過ぎる。

 

不公平さを感じながら仕事に集中する。

 

今日と明日はブラウンに塗った木材をホワイトに塗装してゆく。

 

 

塗装後に紙やすりでホワイトの塗料を良い具合に削って行くと下地のブラウンに塗装された木目が浮かび上がって経年劣化した木材の風合いが出る。

 

家具ではこのやり方を沢山やってきたけど大きい面積のウッドデッキでシャビーホワイト(かすれた白)で制作するのは初めてでワクワクする。

 

白いウッドデッキは見ることがあるけど、どれもベタ塗り。

カントリー系のイメージなら良いのだけど海辺のビーチハウスのイメージなら経年劣化して塗装が剥がれているイメージの方が絶対カッコイイ!

(もちろんベタ塗りでも何年かしたら木目が浮かび上がってきて風合いが出てくるんですけどね。)

 

ひたすらブラウンの木材の上からホワイトに塗り替えて行く。

もう店の駐車スペースを使ってるので来店していただいたお客さんも気を使って車を駐車してくれる。

 

汗と塗料まみれの変な店員。

ゴメンナサイ。。。

 

2日間を使って170本をブラウンからホワイトに塗り替えた。

 

いよいよ明日から施工に入れます!

 

海辺の家具屋 umikagu 
〒299-3202

千葉県大網白里市南今泉4881-125
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