雨でございますねぇ
三弦のケースに乾燥剤を追加しなければいけないかしら…
☆☆☆☆☆☆☆
今でこそ毎夜サロンパスやらロイヒやらを腰に貼る年齢になりましたけれど、
こんな私でもそれなりに可愛らしい頃がございました
何を以て"可愛らしい"と云うのかは個人差がございましょうけれど、
そうですねぇ…
例えば『初めて恋を知る頃』かしら
私、中1でしたわ、
初恋
お相手は隣のクラスの担任教師
年齢はひとまわり上(→昔から年上好きw)
男の先生だったけれども(爆)
最初は『こういうお兄ちゃんが居たらいいのになぁ』みたいなことを思ったのよね、確か
んで、悩み始めるのよ…相手は教師かよ男かよど~すんだよって悶々と
悶々と…とは云いつつもまだ肉欲(いやん)を知らない年齢ですからね、可愛いもんよね
それでも日に1度はその先生がいつもいらっしゃる教科準備室を訪れてあれこれ話をし、
『あれ? 何かやっぱり胸がどきどきする』なんてことを思いつつ自分のクラスに戻るというような日々
途中から何となく交換日記が始まりまして…
そんな生活が1年半ほど続きましたかねぇ
☆☆☆☆☆☆☆
当時、先生は男子バレー部の顧問をしていらして、私はずっと『入部しろ~』と云われておりました
といいますのも、自習時間に体育館で友達とバレーの真似事をしていまして
回転させる或いはさせないサーヴを延々打っていたの
鬱屈してたのかしら(笑)
それを見かけた先生が『お前が入部したらサーヴだけで勝てる』と…
んで、ある日の昼休みに誰もいない体育館で『精度を見たいから、角度と回転を変化させて打ってみて』と云われまして
指示通りにサーヴを打ってみせましたら先生がすごく喜んじゃって、
『おおおお! すごいな海彦!!』とハグハグ
その時、あまりにも吃驚し過ぎてしまって突き飛ばしちゃったのよ、先生をorz
だって!
恥ずかしかったんだものっ!(→いやホント…マジなのよ)
それから1ヶ月、
教科準備室にも行かず、
顔も合わせない様に逃げ回っておりました
で、ある寒い日…
廊下で捕まりましてねぇ…
『放課後に準備室へ来い』と小声で云われちゃって…
見慣れた室内のダルマストーヴには火が入っており、
薬缶からはしゅんしゅんと湯気が出ておりました
先生はお揃い柄のマグにコーヒーを淹れて差し出してくださいましたけれど、
まぁ、気まずいこと…
何とな~く気付いていらしたのね
次の春に他の学校へ異動になること、
異動と同時に結婚すること(→私のクラスの副担任教師・男女問わず人気のある美人さん)、
私のことは自分の大事な生徒であると同時に弟の様な存在だから大好きだということ、
大好きだけど私の気持ちには応えられないということ
それらのことを一遍に聞きまして…
マグをぎゅうっと持ったまま下を向いて聞いておりましたけれども、
涙がぽろぽろ零れましたねぇ
声も出さずに泣く私の頭をぐしゃぐしゃしながら先生はこうおっしゃいました
『お前なぁ、そこらの女子より可愛いから、俺がアッチの人やったらもう……とっくにアレやねんぞー…そんなことしたら俺の首が飛ぶけどな』
これで思わず笑ってしまったの
あっさりと何でも包み隠さずぶっちゃける先生でした(笑)
そういうところが好きだったのかも知れませぬ
☆☆☆☆☆☆☆
翌3月…
学校を去る先生を見送りたくて、授業を抜け出し裏門まで駆けて行きました
別れが寂しくてうるうるしている私の頭をいつもの様にぐしゃぐしゃしながら先生はこうおっしゃいました
『お前は笑った顔が1番ええ…いつもにこにこしとけよ
にこにこ出来ん時でもにこにこせえ…
始めは嘘でも、そのうちほんまににこにこ出来る様になる』
いやもう、コレ、実行したもの私
この『にこにこ作戦』が社会に出てからどれだけ役に立ったことでしょう…
有り難う存じます、先生♪
この後、思わぬところで再会を果たすまで約9年…
そちらはまた別のお話でございます
(´-ω-)