面影さがし | umi note うみの音
皆が出かけた
実家で
ぼんやりと
来客布団が畳まれた横に
背をあずけつつ
なんちゃって

ヨギボー
してみた。

実家の布団はフワフワで。
眠れない。
帰る度に
この家を出たのだと実感したり。
母の毎日計る血圧を上げている原因なのだと
実家の中の
非日常の自分に
やや複雑な気持ちになる。
久しぶりに詩を。
『面影さがし』
久しぶりに
実家の車に乗って
父の
タバコの匂いが
消えていることに
時の経つことを
実感したり。
父の妹である叔母さんは
父と同じ目の色をしていて。
ふざけた話しをしながらも
その
瞳の奥を
見つめ
父の面影をさがしたり。
umi



