アメブロ友達の やまなかみゆき先生が、クレージュの服の事を書いておられて思い出しました。


多分、この話は初めてかな~・・・


私がまだ若くて細かった頃


綺麗な色のワンピースを着るのが好きで、カラフルな色の服で楽器店に勤めに行っていました。


その頃は毎年のように電子オルガンのグレードを取らなくてはいけなくて、

その為に必死で練習する私に、母がこう言いました。


「この試験に合格したら、白い皮靴を買ってあげる」


ん?どうして?と聞くと、母は


「白い皮靴というのはぜいたく品、だから買ってあげる」


これだけじゃわからない。しかもお金持ちでは無かったし、母は高級品など身に着けてなかったですしね。


またどうして?と聞くと


「白い皮靴は、履いたら汚れる、一足を大事に履く事を覚えなさい。

そして、汚れて捨てるまでに次のグレードを取りなさい、その時、また新しい白い革靴を買ってあげる」



最初に買ってもらったのは、真っ白い革靴のフロント部分に小さいクレージュのマークのある靴でした。

それが私の着るカラフルなワンピースに良く似合い、毎日のように履いたものです。


大好きでしたね。バッグもお揃いで白いクレージュのバッグは自分で買ったけど、合皮のものしか買えなくて(笑)


そして、それが磨いても磨いても汚らしくなった頃、新しくまたグレードを取りました。


そうして何度となくグレードに挑戦して、 真っ白い靴は、何足も並ぶことになりました。


もう20年以上も前の事なのでね、今では一足も残ってないし


今買うとしても年齢を考えるとベージュになります。


若い頃・・・・母の教え・・・・白い靴・・・・クレージュ・・・


思い出しましたね。 母の愛って深いね。


あの当時、白い革靴は確かに高級品でした。今も贅沢品だけど、


夜な夜な着物を縫う内職をして、私に綺麗な格好をさせることは、ある意味楽しみでもあったのかもしれません。


自分は汚い格好してね、綺麗な服を着てレッスンに出かける後ろ姿を両親は目を細くして見ていてくれたものです。



落ち着いたら、母と美味しいものでも食べにいこっと♪


実はある方から ホテルオークラの食事券をいただきました。

母に「落ち着いたら二人で食事に行こうね」というと


母は、「もったいない。こんなおばあさんに何を食べさせても無駄だから、子供たちを連れて行きなさい」といいました。


私は「子供たちは今から行ける機会がなんぼでもあります。だからこの券を持っているのは子供たちは知りません。私はお母さん、あなたと行きます」と言いました。


早く行きたい(笑)