さきほど、ヒトの群れの話をしたが、なぜそんな集団を考えたかというと、以下のよう話があるからだ。

現在のヒトは、自然淘汰によって約300万年~3万年前という長い間、行ってきた農耕生活以前の環境に適応するようになってる、という仮説があり、さきほどの「自由な生き方は可能か?」という話は、私なりにこの説を前提に考えたものである。

 

 ちなみにこの環境を人間に置ける進化的適応環境(EEA)と呼ぶ。(カートライト。進化心理学入門参照)

 この時期の生活様式は

1狩猟生活や死んだ肉をあさる生活

2遊動的な生活パターン

3低い人口密度

4(100人程度の)親族を中心とした小規模な集団生活

5時代を通して技術力に大きな変化なし

6後世の社会に比べて生活の選択肢がすくない。

などの特徴があった。(Badcok2000 、感情心理学入門p75)

 

ただし、当時こうした社会生活を営んでいたとしても、

それに適応するように、現代の人間もできている、というのは一つの仮説にすぎないし、

当分それが正しいか間違っているかについても証明されないだろう。。

  EEAを始めとして進化心理学は最近注目されているのはたしかだ。つい先程も「

進化心理学による摂食障害理解の可能性について」という論文を読んだ。

アイデアとしてはおもしろいが、そこまで結びつけて良いものだろうかについては私は疑問だ。

 

http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/AA11868267/13482084_58_269.pdf