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送られてきた栗や新米を こちらで皆さんと分け合ったりしながら

陽が落ちて 月が出てきて ホッとして 秋の夜長を思います。

 

が ここじゃ 年中こんな感じなんですよね。

暑くても寒くても 雨が降っても 夜は 長い。

陽が落ちて 月が出てきて

そして ホッとするとともに 何だか 心楽しい。

 

うちには テレビを置いてないので 夜は パソコンや携帯で 

思い思いの番組を見て

時々シェアして 笑いあって 時間を過ごしてます。

 

私は 筆で文字や絵を描いたり 月桃のかごを編んだりしながら

ユーチューブを。

 

30代の成田先生。 

40代のひろゆき氏。 

50代のホリエモン氏。

 

を楽しませてもらってることが多いかな。

 

そうしていた先日 外で 猫の鳴き声のような声がしてるな 

と思っていたのですが

10分か もう少したってからか 

「わーーーーーん! おかあしゃーーーーーん!!」

という叫び声。

ねこじゃなくて 子どもだよ。

あわてて 外に飛び出すと 3歳くらいの女の子が うちの庭で 泣いてる。

抱き上げようとするけど いきなり しらない おばさんだか おばあさんだかには

抱っこなんてしてもらいたくはなく 両手でいやいやして ただ泣いてる女の子。

「どうしたのー  だいじょうぶだよー」

とか なんとか声掛けしながら 名前とおうちを聞いてみたけど 

泣きじゃくりがひどくて さっぱり 聞き取れない。

それでも 抱っこされてくれて 

「お母さんのところ いこうねー」

って近くに誰かいないかと見渡してみたのだけど

今帰仁村は 街灯が 少ないのです。

夜は真っ暗で 暗闇の中を歩く怖さというのを ここで初めて体験しましたから。

 

夜の八時くらいだったし 駐在さんがおられるかな とか考えてたら

うちの前の空き地を 懐中電灯を持って歩く人を見つけ

女の子のお母さんに出会えたわけでした。

 

女の子のお兄ちゃんが この辺りで落とし物したらしくて 

それを探してるうちに 女の子がはぐれちゃったらしい。

うちの家の明かりを目当てに 歩いてきたのかな。

まだ若いお母さんは 子育てはこんなもの くらいに ホッとされて 

女の子を抱いて帰って行かれました

私は 出会った親子さんに 普通の中のたくましさを 見せていただきました。

女の子の泣き声に 大慌てしてた自分が 小さく思えてしまった。

 

こんな出来事が 自分たちを この村に仲間入りさせてくれてたりするんですよね。

地域で子育て できてる地域には当たり前なんだけど

ないところに 作り出すのは むつかしいな と思った 長かった秋の夜。

 

 

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