純粋なサスペンスミステリー。男女二人と刑事がキーパーソンとなる部分は「白夜行」と重なるが物語上のリンクはない。かなりの長編だが各章ごとにまとまりのある内容。後になって読み直さないと理解できない、ということがないので読みやすい。また手の込んだトリックなどはなく読み手が簡単に裏の筋立てを想像できるのも◎しかし、思わず著者は女性を絶対的な強い存在と讃えているのか、よっぽどひどい女しか知らないのか…ラストは衝撃的。
本人曰く教職はお金を稼ぐための手段で、全く教育に対する情熱を持たない非常勤講師が主人公の連続短編集。勤務先で起こった殺人事件や未解決事件の謎解きをする。読者も考えられるレベルのトリックもあり、一作が短いのであっという間に読める。小学校が舞台で全体的にコミカルな仕上がりとなっていて、悲しい結末ではないので安心して読める。また、主人公の小学生への対応があざやか。クラスのボスは自分であるとゆるぎない態度で示している。かといってつめたくあしらうことはないし、指導する場面では子どもを必要以上に子ども扱いしないところが好印象本
九人の作家が源氏物語を基に織り成す短編集。原典の現代語訳的なものから作家独自の解釈による大胆なオマージュまで幅広く展開されていて読みごたえあり☆中でも金原ひとみの葵と源氏を現代の若者になぞらえた作品や桐生夏生による女三宮の心情吐露は秀逸グッド!