福田和也 著
乃木希典
内容
旅順で数万の兵を死なせた「愚将」か、
自らの存在すべてをもって帝国陸軍の名誉を支えた「聖人」か?
幼年期から殉死までをつぶさに追い、
乃木希典の知られざる実像に迫る傑作評伝。
日露戦争開戦100年後に書かれた本書は、
従来の乃木像をくつがえすとともに、
「徳」を見失った現代日本への警告ともなっている。
明治の偉人・乃木希典大将の本は、何冊か読んではいたが、「なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」の著者である、福田 和也氏の著作ということで、興味が湧き読んでみた。
「なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」に関する拙ブログは→こちら
一言でいうと、良い。
多くの方が、司馬遼太郎史観で、あまり良い「将」としていない乃木大将の人格、徳という面に焦点を当てた良書である。