【タイ陸軍全権掌握=クーデター宣言(5月22日)】
5月22日のタイデモ関連・最新情報&ニュース+α5
=重要・速報=
・夜間外出禁止令発令。
22:00-5:00にいかなる人物も外出を禁止
=日本メディアニュース=
・タイでクーデター 陸軍司令官が宣言
(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140522/k10014652961000.html)
反政府デモによる混乱が続き、軍による戒厳令が発令されているタイで、日本時間22日午後7時すぎ、現地時間午後5時すぎに、プラユット陸軍司令官がテレビを通じて、「陸海空軍などでつくる評議会が全権を掌握した」と発表し、クーデターを宣言しました。
この中で、プラユット司令官は「きょう午後4時半に国の全権を掌握した」と述べて、クーデターを宣言しました。
そのうえで、「国民には通常の生活を送るよう求める」と述べて、パニックにならないよう呼びかけました。
また、クーデター発表の直前に反政府デモ隊を率いるステープ元副首相が、軍の兵士によって連行され、今回のクーデターと関連する動きとみられています。
反政府デモやインラック前首相の失職などで混乱が続くタイでは、20日、軍が戒厳令を発令して治安確保に乗りだすとともに、政権側とデモ隊側の対話を呼びかけていました。
しかし、軍の呼びかけで開かれた協議でも、政権側が議会選挙の早期やり直しを主張したのに対し、デモ隊側は政治改革が先だとして、選挙によらない暫定政権の樹立を求めて対立が続いていました。
このため、事実上の軍のトップ、プラユット陸軍司令官は協議が決裂したとみなし、今回のクーデターにつながったとみられます。
現地は情報収集中
クーデターの日系企業への影響について、バンコク日本人商工会議所の加藤義人会員担当は「ニュースでクーデターを知ったばかりで、日系企業がどう対応するのか情報収集に努めている。戒厳令が出ていたことから、すでに企業の間ではクーデターに備えて日本からの出張を控えたり、連絡網を構築したりする動きがあった。事態が長引けば、ビジネスへの影響もあることから、一刻も早く解決してほしい」と話しています。
2006年にもクーデター
タイでは、これまでも政治対立などの混乱のたびに軍がクーデターを繰り返してきました。
前回、2006年には当時のタクシン首相の退陣を求める大規模なデモが相次いだ際、軍がクーデターを起こし、タクシン首相を失脚させました。
軍は、戒厳令を発令し政党活動を禁止したほか、報道も規制し、国際社会からは「人権を無視し、民主主義を後退させるものだ」などとする批判が高まりました。
今回の混乱では、当初、軍は政治対立への介入には消極的でしたが、混乱が長期化し、事態収拾の道筋が見えないなか、再びクーデターに踏み切りました。[NHK NEWSweb]