「右傾化」という言葉を聞くと、現在の日本の真ん中が、
世界標準に比べて、可也左寄りなのが分かります。


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「日本は右傾化などしていない」 デヴィ夫人、木村三浩氏が大激論
(http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20140422/zsp1404221130001-n1.htm)

★日本は「右傾化」などしていない!

 炎上上等!でメディアを賑わす保守の武闘派論客デヴィ夫人と猪瀬前都知事5000万円授受渦中の新右翼「一水会」代表木村三浩氏が大激論!

 猪瀬事件、安倍外交、浦和レッズ垂れ幕騒動etc.を喝破

 ヘイトスピーチ・デモが社会問題化し、空前の「嫌中」「嫌韓」ブームが訪れるなか、そんな空気を裏付けるかのように起きた浦和レッズの垂れ幕騒動……。

 安倍政権になって以降、海外メディアからは、さかんに日本の「右傾化」を案じる声も上がっているが、果たして真相は?

 現在、何かと話題の保守論客2人が初めて相交える。


=特捜部の猪瀬潰しに手を貸したマスコミ 問題の本質とかけ離れた報道=

五輪招致を成功させた東京都のリーダーが、一転、辞任に追い込まれた前代未聞の騒動で、猪瀬直樹前東京都知事と徳洲会を繋ぐ「仲介役」として、新右翼「一水会」代表・木村三浩氏は、たびたびその名を取り沙汰されてきた。

 3月28日、東京地検特捜部は、ある意味“落としどころ”とも言える「略式起訴」(簡裁命令は罰金50万円)で事件の幕引きを図ったが、これに先立つ4日前、今回の対談取材は行われた。

 折しも、木村氏が特捜部の家宅捜索を受けた直後という微妙なタイミング……。本来ならば、企画そのものが流れてもおかしくないところ、デヴィ夫人は「今のような日本の危機的状況を放っておけない!」と、威風堂々と対談の場に姿を現した。

 デヴィ夫人(以後、夫人) 木村さん、私、心配しておりましたの。

 木村:ご迷惑おかけします。いや、ガサ入れに遭って初めて、特捜部が「最強の捜査機関」ということを思い知らされた次第で……昨日、伊勢神宮で禊ばらいを済ませてきたところです(苦笑)。ところで、先日、夫人が空中ブランコに挑戦する体当たり企画をテレビで拝見しまして、いやぁ、ポールダンスもスゴかったが、改めて、夫人の超人的な身体能力の高さに仰天させられました。

 夫人:あら、ご覧になったの(笑)。いえね、私もあのときは恐怖のあまり喉がカラカラになるほどで。ただ、私、イルカの背中に乗ってサーフィンしたり、もっと苛酷な企画を克服してきた経験があるので、今回も敢えて挑戦してみましたの。自分の可能性がどこまであるか知りたくて。

 木村:それは……頭が下がります。

 夫人:私の話はさておき、一連の騒動は落ち着かれましたか。

 木村:あの5000万円の借り入れについては、猪瀬さんもすでに完済しており、私がお借りしたお金も選挙後ですから、都知事選には1円も使われていないのは事実です。ただ、猪瀬さんが言うように、仮に「将来の不安から借りたお金」であったとしても、選挙前のタイミングだったということもあり、誰が見ても「選挙資金」と思われても仕方ない……特捜部はそう見立てたのでしょう。ただ、「巨悪」を断罪するのが使命なはずの東京地検特捜部にしては、前例がないくらい額の小さな記載漏れ事件。マスコミが煽った“猪瀬潰し”に特捜部が躍起になる姿は、先の「検察不祥事」の汚名返上には最適でしたね。

 夫人:私は、あくまで法令遵守の立場ですが、そもそも徳洲会を率いる徳田虎雄さんは、生涯を懸けて僻地医療や年中無休・24時間対応の病院新設を訴えるなど、称賛に値することをやっていらっしゃいました。ただその一方で、日本医師会から目の敵にされてきたのも事実です。徳洲会マネーは多くの国会議員にもバラ撒かれていましたし、こうした有象無象の既得権益層の思惑が複雑に絡み合っていた……その意味で、猪瀬前都知事は格好のスケープゴートにされてしまった。ただ、最初から潔く記載漏れと言えばよかったのよ。

 木村:私が言うのもなんですが、昨年来、マスコミによる猪瀬バッシングは苛烈を極めました。私も、裏で暗躍する“右翼の大物フィクサー”みたいな叩かれ方をしましたし。

 夫人:メディアの第一の使命は真実を報道することにあるのに、往々にして日本のメディアは、一方的な意見だけを垂れ流して、受け手に判断の材料を提示しない……。それどころか、出演者をけしかけてでも番組を盛り上げるなど、人心を煽るだけ煽るやり方には疑問を感じざるを得ません。

 木村:猪瀬さんのバッシングに限らず、時おり起こるメディア・スクラム(過熱報道)を見ていると、真実の追求はそこそこに、集団リンチに興じるがごとく、人が堕ちていく様をみんなで面白がっているような恐ろしさを感じます。本来ならこうした場合、メディア同士が相互に批判するのですが、特に日本の大マスコミはそういう関係になく、最後に行き着くのは、決まって“人格攻撃”です。猪瀬さんの場合、問題の本質とはまったくかけ離れた「プチ整形」疑惑や「シークレットブーツ」批判まで飛び出す始末でした。

 夫人:五輪招致に成功し、今後の活躍を期待していただけに、猪瀬さんの辞任は残念でした。人間誰しもミスを犯すもの。あそこまで個人攻撃に走り、人格を貶めるような報道は、見ていてとても嫌な気持ちにさせられました。このような下劣な振る舞いは、日本の恥を世界に晒すようなもの。フランスでは、古くはミッテラン大統領に隠し子がいましたし、現在のオランド大統領も、夫人とは事実婚でしたが、メディアがことさら報じることはありませんでした。大統領が国のために責務を果たしていればプライベートは関係ない……これこそ、成熟した大人の態度です。

 木村:夫人はいかに叩かれようとも、臆することなく、時に辛辣な反論をブログに綴っていますね。

 夫人:今でこそ、ブログやツイッターを使えば即座に反論できるようになりましたが、それまでの40年間、私は黙って“誹謗中傷の刀”で辻斬りされ続けてきたのです。ただ、今も弱い立場の人が、泣き寝入りせざるを得ないのは変わっていませんね。


=「田母神氏の61万票」 日本がまともな状態に戻りつつある=

木村:発信力の高さだけでなく、実行も伴っているところが夫人のスゴいところ。過去に、北朝鮮へのコメの支援を政府が打ち切ったとき、人道上許せないと、個人で120万トン届けたのには感服しました。

 そんなデヴィ夫人が注目を集めたのが、先の都知事選だ。夫人が「田母神ガールズ」として応援に奔走した元航空幕僚長・田母神俊雄候補は、当初の予想を大きく上回る61万票(全投票数の12%)を獲得。善戦の原動力となったのは、20~30代の比較的若い支持層とされたが、これに対し、一部のメディアでは「若者の右傾化が、一層顕著になっている」などと分析している。

 振り返れば、第2次安倍内閣発足時から、NYタイムズをはじめとする欧米メディアが、さかんに安倍首相を「歴史修正主義」「ウルトラ・ライト」などと批判している。「田母神61万票」の根底には、欧米メディアが言うような日本の右傾化があるのだろうか。

 夫人:都知事選のときは、日本は変わらなければならない。それができるのは田母神さんだけ……という思いで戦っていました。実際に街頭に出て特に感じたのは、若者の熱心な支持。あと1週間、選挙期間があれば絶対に勝っていました。日本の若者も捨てたものじゃないですね。右傾化なんて、とんでもない! 若者が目を覚ましたように、ようやく日本がまともな状態に戻りつつあるだけ。仮に右傾化だとして、何が悪いんですか! そもそも、海外メディアの言う「日本の右傾化」自体、中韓によるプロパガンダ活動に乗せられたもの。4年連続で国防費が10%超の伸びと、大軍拡を続ける中国に比べて、日本の防衛費は11年ぶりに増額したとはいえ、たったの0.8%増に過ぎません。どちらが軍国主義の国か言うまでもないでしょ。

 木村:これまでの日本は、確かに左巻き過ぎていた。田母神さんの「61万票」は、参院選なら当選圏内。夫人がおっしゃるように、国の危機が迫りつつある現状を、若者を中心とした国民が気づいたと言うべきでしょう。右翼の歴史観では、昔から、亡国の危機に直面して、初めて国士が現れるものなんです。

 夫人:そういう人材が今の政治家には全然見当たらないから、中韓の反日批判が繰り返される……。ホント、腰抜け、腑抜けの政治家ばかりでイヤになっちゃうわ。安倍政権は河野談話を検証するけれど、見直しはしないと言います。私の知る限り、慰安婦にはプロの女性や、自ら志願した女性も少なくないし、韓国の元慰安婦の聞き取り調査は、裏付けさえ取っていなかった。つまり、韓国の望み通りにできたのがあの“許容・陳謝談話”なのです。河野談話は絶対に直されなきゃいけない。見直さないなら、検証する意味などありませんよ。安倍首相は日米韓首脳会談の前に、またもやアメリカに屈してしまったということです。
                               つづく