近年、地上波テレビにもご出演されている「竹田恒泰」氏。
「明治天皇の玄孫」とよく紹介されております。
竹田氏(竹田宮)の系譜は、明治3年に、ご皇室と繋がりの深い「伏見宮家」から
「智成親王」が分家、創設なされた宮家「北白川宮」より、明治後期に、
北白川宮能久親王の第1王子「恒久 王」が分家、創設した宮家でございます。
しかし、大東亜戦争(WWⅡ太平洋戦線)の敗戦により、占領国(主に米国)の派遣した
「GHQ」の指令に基づいて、昭和22年に皇籍離脱をさせられてしまいました。
「竹田恒泰」氏は、崇光天皇の男系子孫であり、明治天皇の女系の玄孫であります。
その竹田氏の現行憲法(米国押しつけ憲法・敗戦憲法)についての論です。
憲法は「国民のモノ」であります。国民一人ひとりが、よく考え、どの様にするか
声を上げていかなくてはなりません。
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憲法学者・竹田恒泰の憲法改正講義(上)
「日本人は愛国心をいかにして取り戻すべきか
96条改正と集団的自衛権の真の論点を語ろう」
(http://diamond.jp/articles/-/50665)
戦後ずっと封じ込められてきた「愛国心」。今、その呪縛は解け始めた。若者の間でも、日本の魅力が普通に語られるようになった。こうした愛国心の復活と共にかつてない盛り上がりを見せているのが、憲法改正論議だ。「強い日本を取り戻す」という安倍首相の信念や自民党の憲法改正案は、国民から一定の支持を得ている。しかし一方で、96条の先行改正や集団的自衛権の解釈変更が、国民的な議論が不十分なまま性急に取り沙汰されるなど、昨今の改正論議には危うさも漂う。憲法改正を通じて日本の将来像を考えることは、国を愛する意味でも重要なこと。変えるべきものは何か、逆に変えてはいけないものは何か――。我々は憲法改正の意義について、もっと深く考える必要がある。「愛国心」という観点から憲法改正の意義を唱える気鋭の憲法学者、竹田恒泰が語る憲法改正の論点を2回に分けてお届けする。今回は、96条改正と集団的自衛権について聞いた。
(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 小尾拓也)
[愛国心を封印する呪縛は解け始めた憲法論議は国を愛することにつながる]
――まず、現在の憲法改正論議をどう見ていますか。竹田さんは著書『日本人はいつ日本が好きになったか』(PHP新書)でも、「国を愛する心」という観点から憲法改正を多面的に語られています。
憲法改正が公然と論議されるようになったのは、本当に最近のこと。私が学生の頃は、憲法改正を口にしただけで「軍国主義」などと言われたものです。しかし、日本国憲法には、第96条に改正手続きの要件が書かれているので、改憲を論じることは憲法破壊でも軍国主義でも何でもないのです。
そもそも自民党は、結党の精神そのものが憲法改正だったはず。しかし、5月の憲法記念日に「憲法を変えるぞ」と威勢のよいかけ声を上げるだけで、実質的に何の審議もしてこなかった。第一次安倍内閣で国民投票法が成立してから流れが変わり、第二次安倍内閣以降に憲法論議が盛り上がったこと自体は、いいことだと思います。憲法を語ることは、国を真剣に語ることにつながりますから。
私は憲法学者として、憲法を語り、憲法を考えることにロマンを感じます。日本をどのように、どんな方向へ発展させていくかという国の将来像を、憲法改正を通じて考えることは、本来非常に健全なこと。それこそが「国を愛する」ということです。
――なるほど。憲法を語ることは、国を愛することにもつながるわけですね。
そうです。もともと日本人の愛国心が強いことは、統計からも明らかです。逆に言えば、愛国心がなければ憲法なんてどうでもいい話。国を愛することは当事者意識を持って国の将来を考えることであり、当然ながら憲法論議も関わってきます。
その意味でも、安倍首相が改憲論を盛り上げたというより、日本人が安倍さんのように国家ビジョンを語り、実行できる人をリーダーに求めたからこそ、安倍政権が生まれたという言い方もできる。もちろん、「憲法のどこを変えるべきか」「どこを変えるべきでないか」をきちんと議論する必要はありますが、私は期待しています。
[むしろ憲法改正を遠ざける96条の先行改正には反対]
――安倍政権は昨年の参院選の前後から、憲法改正の手続きを定めた第96条を先行して変えようとしました。国民からは、「国を挙げて議論を尽くす前に改正手続きのハードルを下げようとするのは、おかしいのではないか」という批判が出ました。そのこともあり、一時96条の議論はトーンダウンしましたが、足もとで安倍首相は、再び96条改正に意欲を示す発言をすることもあります。この一連の流れについてはどう評価しますか。
率直に言って、96条の先行改正には反対です。それは逆に、憲法改正にとって遠回りになると思えるからです。安倍首相は憲法改正を改革の本丸と捉え、その手段として96条の改正から入ったほうが早い、と思ったのでしょう。
96条の先行改正については、当初から自民党の中でもかなり意見が割れていました。最初に提案したのは古屋圭司・国家公安委員長で、それに安倍首相が興味を持ったと聞きます。
しかし、もともと96条改正を唱えていた大手新聞社などが世論調査をやったところ、反対意見が多くなってしまった。これは安倍首相にとってショックだったのでは。それからあまり、96条の先行改正を口にしなくなった印象があります。その後は「必ずしも96条の先行改正ありきではない」という方針へシフトしました。
こうして見ると、第一次内閣のときと比べて安倍さんには余裕が見える。今は自ら言ったことが「ちょっと違うな」と感じたら、柔軟に軌道修正をしているように感じます。
そもそも96条の先行改正の話が出たときに、「衆参両議院の3分の2以上の賛成」という発議要件、「国民投票における過半数の賛成」という承認要件が、諸外国と比べてハードルが高いか低いかなんて、わかっている国民は少ない。その発議要件を「過半数」に改めるべきかといった議論が行われても、我々は理解できないし、情熱も持てません。
つづく