安倍首相は、16日、カンボジアのプノンペンでフン・セン首相と、17日に
ビエンチャンでトンシン首相と会談しました。
就任以来、中韓を尻目に各国を訪問し、今回の訪問は「ASEAN」加盟国の
仕上げ外交であったのだろう。

東南アジアの貧国である両国だが、可也前から中華人民共和国(中国・支那)の
お金が流れ込んでおり、訪れるとそれを垣間見る事が出来ます。

数年前、ラオス王国を訪れた際には、車両の横に「中華人民共和国寄贈」と
大きく書かれた警察車両が、首都を走っていました。
ここ数年は、年1~2回訪れるが、そのたびに新しいビルが建設されており、
ショッピングセンターなども建ち初めています。

また、カンボジア王国であるが、クメールルージュ時代に強制的に追い出された
中華系人が増えてきており、先日訪れた際に聞いた話だが、首都・プノンペンに
「中華街」の建設が、政府によって行なわれる様であります。

両国とも「赤い国」でありますので、安倍首相には力強い外交を期待したい。


ASEANで中国に対抗=経済・安保連携を強化-安倍外交
(http://www.jiji.com/jc/zc?k=201311/2013111700120&g=pol&relid2=1_2)

安倍晋三首相は17日、カンボジア、ラオス訪問の日程を終え、東南アジア諸国
連合(ASEAN)加盟の全10カ国を訪ねる目標を、年初から約10カ月で
成し遂げた。東南アジアで影響力を増す中国に対抗し、経済と安全保障の両面で
巻き返しを図る姿勢を鮮明にした。

「首脳同士が直接話し合うことで、信頼を築きながら国際社会の平和と安定に
 積極的に貢献する外交を展開していきたい」。首相は17日の内外記者会見で
 首脳外交を推進する考えを強調した。
 日本の首相のカンボジア、ラオス訪問はいずれも1年ぶり。しかし、国際会議
 出席のための訪問を除けばともに13年ぶりの訪問で、緊密な関係とはとても
 言えない。
 一方で中国は、ラオスとのつながりが深く、カンボジアとも経済支援を通じて
 関係を強めている。中国の対カンボジア援助額は既に日本を上回った。

「中国の支援事業では中国人が雇われ、トラブルも多い。日本が巻き返す余地は
 十分ある」。外務省幹部はASEANでの日本の復権に意欲を示す。
 今回、高度医療に関する支援を前面に打ち出したのも「中国にはまねできない」
(首相同行筋)との事情がある。
 
ASEAN各国は中国の軍事力拡大に警戒感が強い。首相が、自らが掲げる
 「積極的平和主義」を説明したのに対し、カンボジアのフン・セン首相は
 「全面的に支持したい」と表明。
ラオスのトンシン首相も「日本のアジア地域における貢献を評価し、進展に
  期待したい」と語った。

日・カンボジア首脳の共同声明では、中国とASEANが協議している海洋問題に
関する「行動規範」の重要性が指摘され、日本政府関係者は「期待以上の成果」と
喜んだ。カンボジアは対中配慮から、行動規範への言及に慎重だったからだ。

とはいえ、首脳会談では安倍首相が「実効性ある行動規範が早期に作成される
ことを期待する」と水を向けたのに対し、フン・セン首相から具体的な言及は
なかった。ラオスとの合意文書もぎりぎりまで調整に手間取った。

ASEANを重視する安倍首相の次の目標は、12月13日から東京で開く
日・ASEAN特別首脳会議の成功だ。
首相は「10カ国で受けた歓待に応えられるよう準備する」と意気込みを見せたが、
中国が影響力を強める中でASEAN各国を引き寄せるのは容易でない。
(2013/11/17-18:11・jijicom)