拙者が今住んでいる国で一番偉いお坊様、
「大僧正(ソムデット・プラサンカラート)/ジャルーン・コッチャワット氏)が、
10月24日に亡くなられました。
それを受けて、現在服喪中の「タイ王国」でありますが、
「服喪の期間を当初の15日から30日に延長する」と
TATのタワッチャイ副長官から発表がありました。
これに伴い、11月17日に予定されていた年中行事、ローイクラトン祭り(灯篭流し)
は延期されました。今のところ、開催時期は未定です。
また、50日目と100日目にも仏教行事が行われる予定です。
ローイクラトン祭りは、13世紀のスコータイ王朝時代の王妃が、日々恩恵を授けて
くれる川の女神(コンカー神)へ感謝をささげるため、バナナの葉で蓮の花を
かたどった灯篭(クラトン)をつくり、川に流した(ローイ)ことから始まったとされ、
いつしか、農民の収穫に恩恵深い水の神や精霊に感謝を捧げ、また罪や汚れを
水に流し、魂を浄めるお祭りとなりました。
近年は、恋人同士が、愛を確かめ合い、共に居られる喜びを感謝し、
「来年もまた一緒に」と誓い合う日にもなっております。
首都バンコクでは、同様にバナナの葉や紙で作ったクラトン(灯籠)を、ロウソクや
線香や花で美しく飾り、満月を映す水面に流します。
また、スコータイでは、同時に「コームローイ(熱気球/天灯)」が、
天に向かって放たれます。最近はバンコクを含め、各地で上げられてます。
余談ですが、北部チェンマイでのローイクラトン祭りと同時期に行なわれる祭り
「イーペン・サンサーイ」でも、この「コームローイ」を使います。
*現地の人に聞いたら昼間に煙で上げる熱気球を「コームローイ」、夜に火を使い
上げるのは「コームファイ」だそうです。
ローイクラトン祭りは、陰暦12月の満月の夜に、行なわれるのですが、
今年は延期が決まりましたので、満月の夜にはならないのかも・・・
ローイクラトン

コームファイ(コームローイ)