3)憲法改正でナチス引き合い/麻生副総理、都内の講演で
麻生太郎副総理兼財務相は29日夜、都内で講演し、憲法改正をめぐり戦前
ドイツのナチス政権時代に言及する中で
「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。
誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と述べた。
「けん騒の中で決めないでほしい」とし、憲法改正は静かな環境の中で
議論すべきだと強調する文脈の中で発言したが、ナチス政権を引き合いに出す
表現は議論を呼ぶ可能性もある。
麻生氏は「護憲と叫んで平和がくると思ったら大間違いだ。改憲の目的は国家の
安定と安寧。改憲は単なる手段だ」と強調した。その上で
「騒々しい中で決めてほしくない。落ち着いて、われわれを取り巻く
環境は何なのか、状況をよく見た世論の上に憲法改正は成し遂げられるべきだ。
そうしないと間違ったものになりかねない」と指摘した。
安倍晋三首相や閣僚による終戦記念日の靖国神社参拝を念頭に
「国のために命を投げ出してくれた人に敬意と感謝の念を払わない方がおかしい」
とし「静かにお参りすればいい。何も戦争に負けた日だけに行くことはない」と
話した。
[共同通信]
→麻生副総理の実際の発言
護憲叫んでいれば、平和が来ると思っているのは、大間違いだし、改憲できても
世の中すべて円満にとぜんぜん違う。改憲は単なる手段だ。
目的は、国家の安全と安寧と国土、我々の生命、財産の保全、国家の誇り、
狂騒、狂乱の中で、決めて欲しくない。
落ち着いて我々を取り巻く環境は何なのか、この状況をよく見て下さい。
とゆう世論の上に憲法改正は成しとげるべきだ。
そうしないと間違ったものになりかねない。
僕は今(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、
ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、
ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように
思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。
ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。
そして、彼はワイマール憲法という、当時欧州でもっとも進んだ憲法下にあって、
ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうると
いうことですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、
私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、
どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、
その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、
そうしたものが最終的に決めていく。
私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると
認識していますから、それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の
意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。
一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。
ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代。
バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、今の20代、30代は、
バブルでいい思いなんて一つもしていないですから。記憶あるときから就職難。
記憶のあるときから不況ですよ。
この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、
一番頼りないと思う。しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前、戦後の
不況を知っているから、結構しゃべる。しかし、そうじゃない。
しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、
みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、
おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、
いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。
そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、
40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。
『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。
偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、
元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、
『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、
自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。
ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中で
やってほしくない。
靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのが
おかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、
敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。
何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。
大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。
日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議を
かもしたこともありますが。
僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、
靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。
それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、
いつからですか。
昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。
マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。
騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。
だから、静かにやろうやと。
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、
ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。
あの手口学んだらどうかね。わーわー騒がないで。
本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、
あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、
僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、
私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。
*私見*
記事の後半では発言内容に言及しているが、後から指摘された時の
「言い逃れ」の為ではないか。
現に「北海道新聞」は、冒頭の部分しか引用していない。
恐らく世界に発信されるのも同様だろう。
(北海道新聞記事
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/483105.html)
「毎日新聞」も「朝日新聞」も追従して操作している。
こうやって、日本国内だけでなく、世界の誤解を招くように操作している。
これは、捏造と同じではないのか。
「従軍慰安婦」なるものも「捏造」の産物。
結果、今、世界でどうなっているか。
最期に、
麻生副総理も浜田参与のように、撤回ではなく「抗議」をして、
訂正させた方が、良かったのではないか。