新聞やテレビの「印象操作」や「情報操作」「歪曲報道」は、昔からだが、
最近は、一線を越え「捏造」のレベルにまで来ているのではないか。
政治家の発言の一部分を切り取り、本来の発言と正反対の事を書くのは、
とても報道とは言えないのではないか。
その一部だが、最近の180度事実と反対の記事
1)7月10日のIMFのブランシャール調査局長の発言
(http://www.asahi.com/business/update/0710/TKY201307090487.html)
2)7月14日の浜田内閣参与の発言(時事通信)
(http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013071400199&g=eco)
3)今週の麻生副総理の発言(共同通信)
(http://www.47news.jp/47topics/e/244250.php)
1)「アベノミクスが新たなリスク」 IMFが初めて指摘
【ワシントン=山川一基】国際通貨基金(IMF)のブランシャール調査局長は
9日、安倍政権の「アベノミクス」が世界経済の「新たなリスクだ」と指摘した。
一方、IMFは同日、最新の世界経済見通しで、日本の2013年の実質成長率
予想を前年比2・0%増に上方修正した。
ブランシャール氏は同日の会見で、世界経済の新たな懸念材料として
「中国の金融システム不安や成長の鈍化」「アベノミクス」
「米国の量的緩和の縮小による世界金融の不安定化」の順で、言及した。
IMFはこれまでアベノミクスを支持してきた。リスクだと指摘するのは初めてだ。
[朝日新聞DIGITAL]
→ブランシャール氏の発言(ワシントンポストWEBより)
Old Risks Remain;New Risks Arise
古いリスクは残り、新しいリスクが台頭
1. The first risks to growth in China.
支那の成長リスク
2. The second is Japan's Abenomics,namely the "three arrows" of fiscal
stimulus,aggressive monetary easing,and structural reforms.
アベノミクスの腰折れ
3.The third is risks associated with the exit from quantitative easing in
the United States.
アメリカの量的緩和の出口戦略
*私見*
リスクは、アベノミクスがリスクではなく、アベノミクスが腰折れる事が、
リスクになる。と言っているのだ。
2)この記事は、浜田参与自身がクレームを入れ、後日訂正がなされたが・・・・
(http://real-japan.org/%E6%99%82%E4%BA%8B%E9%80%9A%E4%BF%A1%E7%A4%BE%E3%
81%AB%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E8%A6%8B%E5%87%BA%E3%
81%97%E3%81%AE%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%
81%99/)
以下、そのやり取りです。
時事通信社に記事および見出しの訂正を求めます→記事が訂正されました
Posted: 7月 18th, 2013 Filled under: 政治
時事通信御中
前略
7月14日の講演を元にして書かれたと思われる以下の記事について、私が発言した
のとは異なる内容が記載され、また、本来の発言の趣旨とは正反対の見出しが
つけられています。
時事ドットコム:消費増税、容認姿勢へ=浜田内閣官房参与
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013071400199&g=eco
私の発言として「(消費増税について)第一の緩和(金融緩和)があまりにもいいから、
このままやってしまってもいいような状況になっているのは万々歳だ」とあり、
あたかも増税を容認したかのような書き方になっていますが、
私はこのような発言は一切しておりません。
私は『次の四半期にも景気回復が華々しく、このまま増税しても良い状態になれば
万々歳だが、そうでなければ歳入を生む源である、景気回復という金の卵を産む
鶏を殺してしまうことになる』と申し上げたのであり、特に後段がこの発言の
本旨です。
記事内容及び見出しの訂正を要請させていただきますので、早急にご対応ください。
草々
イェール大学名誉教授
浜田宏一
<7月18日午後3時30分ごろ、記事が訂正されました>
時事ドットコム:消費増税、慎重な対応を=浜田内閣官房参与
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013071400199&g=eco
<時事通信社からの回答がありました>
イェール大学名誉教授
浜田宏一様
時事通信経済部長の境と申します。このたびは弊社記事でご迷惑をおかけし、
誠に申し訳ありませんでした。ご指摘を頂いた記事については、当日の放送での
ご発言内容をチェックした結果、解釈に行き過ぎた面があったと判断し、
本日午後3時半ごろ、次のような訂正文を契約社向けに配信しました。
自社サイト「時事ドットコム」などの電子媒体には順次、再送記事が反映される
見込みです。
出稿2013/07/18 AC20 経済
最終配信:2013/07/18 15:26
【訂正とおわび】
朝刊用メモ45経済
◎訂正・15日付朝刊帯送信のJ4A349 AC04
「消費増税、容認姿勢へ―浜田内閣官房参与」見出し・本文一部訂正とおわび
15日付朝刊帯送信のJ4A349 AC04
「消費増税、容認姿勢へ―浜田内閣官房参与」の見出しを
「消費増税、慎重な対応を―浜田内閣官房参与」に訂正します。また、本文で
浜田氏が消費増税を容認する姿勢を示したとした部分は
「実施時期を慎重に見極める必要があるとの認識を改めて示した」に訂正します。
ご迷惑をおかけしたことをおわびします。
この記事を掲載された場合は以下の訂正文をご使用ください。
15日付朝刊掲載の「消費増税、容認姿勢へ―浜田内閣官房参与」の記事で、
浜田氏の発言の趣旨は消費増税を容認したものではなく、実施時期を慎重に
見極める必要があるとの認識を示したものでした。見出しとともに訂正します。
(了)
出稿2013/07/14 AC04 経済
最終配信:2013/07/18 15:26
【訂正とおわび後の一部変更後再送】
朝刊用メモ45経済
◎消費増税、慎重な対応を―浜田内閣官房参与
安倍晋三首相のブレーンを務める浜田宏一内閣官房参与は14日夜、
民放のテレビ番組で、2014年4月に予定されている消費増税について
「第1の矢(大胆な金融緩和)があまりにもいいから、このままやってしまっても
良いような状況になっているのは万々歳だが、経済を損なわないようにすべきだ」
と述べ、実施時期を慎重に見極める必要があるとの認識を改めて示した。
また、消費増税に当たっては「もう少し緩やかに(税率を)上げるのがいいのか、
いろいろな選択肢を考えるようになってきている」と述べた。(了)
【編注】浜田宏一(はまだ・こういち)
境 克彦
時事通信社経済部
投稿者:浜田 宏一
(②につづく)