何年か前に日本のTVでもCMをうっていた「江戸しぐさ」
これを広げているNPOはお金のにおいがしますから、置いといて、

人とすれ違う時、お互いに肩を引いてぶつからないようにしたり
会釈をしてすれ違うなど、生きて行く知恵として宜しいと思う。
社会生活を円滑におくる為の気遣い、心遣いだ。

江戸時代末期に100万人都市といわれた「都・江戸」においては、
おのずと、人と人の距離は、物理的にも精神的にも近くなる。
武士には武士としての行動哲学・倫理・知恵(江戸武士道)があり
町人には(江戸町人道)という行動倫理や知恵が、あったのではないか。



客人を案内して王宮に行った時の事。
王宮は、有名な観光スポットで、連日大勢の人が訪れる。
ここ数年、中国の人が多くなってきた。
何十年か前の日本人の旅行スタイルと同じで、大型観光バスで乗り付ける。
スケジュールの問題だと思われるが、十台、二十台と重なる事が多い。
入る時は中が広場の様になっているから多少は良いが、
出る時は人の塊が発生する。綺麗に列になる様な事はない。

この国は暑いので、日傘を差している人が多い。
拙者の前に居た女性も込み合い渋滞してる中でも傘を差したままであった。
横に居たカップルは、男性が女性の眼をかばう為に手をかざしていた。
危ないので注意をしたら、分からない言葉であったが、明らかに逆切れされた。


江戸時代、町人は寺子屋で、武士は藩校や私塾で、学問を習び
家庭や奉公先で、人としての行動倫理・哲学・知恵を学んだ。

今の日本は、どうだろうか。