昨日の豆乳ちゃんのコメントで思い出したので、
書いておこうと思います。
もう、かれこれ20年以上前になると思います。
あれは、夏の暑い日。
日暮里から新宿方面に向かう山手線。
今では冷房も弱冷房さえあるけど、
当時は冷房の無い車両もありました。
急いで駆け込み乗車した僕は、まさしくその冷房の無い車両に。
ギュウギュウ詰めで、僕はきおつけの姿勢のまま身動きすら出来ません。
暑いし、最悪です。
僕が動かせるのは、顔と目線とガムをかむ口だけ。
天井の扇風機が涼しげな音を立てて回っていました。
背の低い僕は人と人との間から微かに来る風をありがたく思っていました。
僕の顔の前には斜に立っている髪の長い女性。
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朝シャンしたであろういい匂いの髪の毛。
そして、微かな風にのってその髪の毛がなびいて
益々、いい匂い・・・・・・と思っていた次の瞬間、
僕の苦手とする鼻の中にその毛の先端が入り、
身動き取れない僕は手で口を覆う事もできないまま
思いっきりクシャミ!!
ヒーーーーークション!!
すると、噛んでいたガムが彼女の肩に、ピトっと止まった。
その時の、彼女の顔と言ったら・・・・・想像におまかせします。
身動きの取れない僕は、池袋につくまでの間、
「すみません、すみません」の繰り返しと
彼女の肩に張り付いたガムをただただ見つめている事しか出来ませんでした。
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池袋で降りて、彼女にひたすら謝り
クリーニング代を支払うからと僕の電話と住所を教えました。
連絡は無かったけど、
申し訳ありませんでした。
ガムの人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・