不昧己心、不尽人情
不竭物力。
三者可以為天地立心、
為生民立命、為子孫造福。
自分の心を見失うな、他人を虐げるな、
物を酷使するな。
この3つの事を実行すれば、
天地の心にかない、人々の生活を守り、
子孫に幸福をもたらす事ができる。
不責人小過、不発人陰私、
不念人旧悪。
三者可以養徳、
亦可以遠害。
小さな過失はとがめない、隠し事をあばかない、
古傷は忘れてやる。
他人に対してこの3つの事を心がければ、
自分の人格を高めるばかりでなく、
人の恨みをかうこともない。
中国民の万暦年間(1573-1619)の人、
”高自誠”が残した随筆集「采根譚」より