ジェフトピ#56 いよいよ後半戦。気になるライバルチームは | umibonzのスポーツめぐり旅

ジェフトピ#56 いよいよ後半戦。気になるライバルチームは

J2も前半戦が終了。ジェフは自動昇格圏内の2位につけ、目標であるJ2優勝を狙える位置につけています。しかしながら、1位から5位までが勝ち点1差の中にひしめく大混戦。J2初年度の柏、2年目のFC東京といった抜けたチームが存在しないことが要因かなと思います。ジェフはここからが本番。はたして今後どこのチームが厄介な存在となるのか。前半戦の星取表を眺めながら、今後の展開を少しだけ考察していきたいなと思います。


【前半戦、上位7チームの星取り表】
umibonzのスポーツめぐり旅-ジェフ戦セⅣ期
恐らく、今後自動昇格争いに絡むチームは山形、千葉、東京V、湘南、大分、甲府、京都の7チームだと予想されます。プレーオフまで見据えると、オレンジ色の中位のチームまで絡むかなと思いますが、今年の自動昇格は2チームしかありませんから、この7チームから2枠を争うことになるでしょう。

【上位7チームの上位対決、中位対決、下位対決の勝敗表】
umibonzのスポーツめぐり旅-3

 まず上位同士の対決を見ていくと、上位同士で圧倒的に勝ち星を稼いでいるチームはいません。この状況が混戦を生み出していると思います。一方、例年苦手だった上位対決ですでに勝ち点10を稼いでいるジェフは昨年、一昨年よりも成長していると言えそうだと思います。千葉はホームでの対戦を4試合残しており、しっかりホームで上位対決を制することができれば、自動昇格争いに正面を切って名乗り出ることができそうです。ポイントは7月に開催される京都と甲府の試合。ここで是非とも2勝してライバルを蹴落としたいですね。

 3勝3分、勝ち点12で上位対決7チーム中トップなのは湘南。ジェフも前節何とか引き分けましたが、そもそも負けがないことがチームの自信につながっているのではないでしょうか。湘南は7チーム中失点が最も多いですが、最も負けが少ないチーム。この攻撃的サッカーを貫き通して今後も勢いに乗っていけるのでしょうか。あのサッカースタイルは相当の運動量を求められるので、7月以降の夏場を乗り切ることができるかどうかが鍵になっていくでしょう。

 一方最も勝ち点が少ないのは大分。大分は千葉に次いで上位で失点が少ないチームですが、上位対決になると、山形で3失点、千葉で2失点、東京Vで3失点しております。そのほかの試合も含めて、先制されるとなかなか逆転できないようで、千葉と同じ悩みを抱えていると言えそうです。1-0ゲームが多いので、次の対戦ではしっかり先制点を取っていきたいですね。

 千葉と同じ勝ち点10を稼いでいるのは山形と京都。山形は上位、中位、下位のどこグループでもトップの勝ち点を稼いでいるわけではありませんが、結果として前半戦トップとなりました。こう考えると、後半戦は負けないってことが大事になってくるかと思います。ちなみに山形が苦手としているのは守備力の強いカウンターのチーム。岡山1-2、愛媛2-2、水戸0-0と失点の少ない中位チームでの取りこぼしが目立ちます。ただ上位対決では勝負強いところがあり、千葉は残り3試合のアウェイで対戦予定となっており、ここが大一番になる可能性が高そうです。

 序盤は強さを発揮していた京都はここにきて失速モード。特に宮吉の離脱、久保の不調が原因でしょう。京都は下位での取りこぼしが多く、J2仕様の引いて守るチームに勝てないようです。開幕前から下馬評が高いので、各チーム対策が練られている証拠でしょう。ただ去年のように復調すると手をつけられなくなる可能性があります。そのためにも次々節の直接対決ではしっかりとたたいておきたいものです。

 直接対決ではしっかりアウェイで勝利した甲府は、上位対決では7しか稼げていません。守備はそれなりに強いですが、攻撃はダヴィ次第のところがあり、高崎などほかのFWが奮起しないと勝ちきれないチーム状況といえそうです。下位対決は3勝4分と負けがないものの、後半戦は下位から勝ち点を拾っていけるかどうかが自動昇格へのカギとなりそうです。

 序盤のスタートダッシュにいつも失敗していた東京Vは今年は前半戦から上位につけています。持ち前の得点力の強さが原動力で、下位対決では7戦全勝としっかり勝ち点を稼いでいます。ただ上位直接対決は2勝4敗と負け越しており、ここぞというときの勝負でしっかり勝てるのかどうかが後半戦の鍵といえそうです。

 こう見ていくと、どのチームも一長一短という状況。この夏場に移籍マーケットが開き、各チーム弱点の補強に入るかと思います。千葉は堅守が最も拠り所ですが、今後の課題は得点力。いち早くレジナウドをレンタルバックしロボを獲得した動きは今までのフロントと違うなと思っています。

 千葉は、リカルドロボのフィッティングが自動昇格に向けた最もポイントかと思います。特に松本、富山、岐阜で勝ち点を落としたところは改善すべきポイントで、下位に対してしっかり勝ち点3を取って、この混戦から抜け出せるかどうかが大事かと思います。守備が堅かった岡山・愛媛もしっかり点が取れていればという試合だったと思いますので、後半さらなる成長したチームになることを期待します。

 あとは、中位から必ず上位争いに食い込んでくるチームが毎年います。一昨年の福岡、昨年の鳥栖、札幌のようなチームとしてにおうのは山口監督率いる横浜FCと愛媛。横浜FCは解任直後に上位対決が続いており、好調になってからは上位対決がないため、後半戦の台風の目になりそうな気がします。愛媛はバルバリッチサッカーが円熟期を迎え、カウンターサッカーに磨きがかかっており、上位対決で勝ち点10を稼いでいます。

 


 と、いろいろと相手チームの考察をしてきましたが、今年のジェフは目の前の一戦一戦に真摯に向き合っていると思います。毎年苦手だったアウェイ戦の払拭、上位対決での勝ち越しなど、メンタル的な課題もクリア。し烈なレギュラー争いも続いているため、チームはいいモードを保てていると思います。最後の課題は夏の失速。7月8月は最も大事な時期となると思いますので、みんなで一丸となって戦い抜いて、自動昇格、J2優勝を勝ち取りたいですね。