画像は過去のものですが記事の内容とは無関係・・・とはいえないものです

 

 

 

中学生のころだったと思う。子供たちだけでキャンプを行った。

若気の至りでもあり、無知でもあり、昔のことで、色々ゆるかったのだろうとも思う。記憶にある、ある2ヶ所の話をしようと思う。

 

*当時は、親と学校の先生に許可をもらい、親や学校の先生が交代で一度は見守りに顔を出してくれていた。

 

 

・寺の駐車場でテントを張る

 

お寺の駐車場の時は、恐らくお寺の住職さんにでも許可をもらったと思う。じゃないと、さすがに整備されたお寺の敷地内に勝手にテントなんて張れないはずだから。火を使わずに、食べ物を持ち寄ったと思う。

 

 

どの場所も名前も特定できる情報も出せないけれど、お寺は山の中の寺で、キャンプから帰った後数日の間に、近隣の山林で白骨遺体が発見されたことを新聞か何かで知った。ちょうど泊まった時には埋まっていて、朝の散歩でそこを通ったかもしれないと思うとぞっとした記憶がある。その話はその程度で終わった。

 

 

・だだっ広い河原でのキャンプ

 

この時も火を使わない食べ物持ち寄りでのキャンプだったと思う。

白昼と書いたけど、正確に言えば夕方。ひとしきり遊んで、テントの中でおしゃべりが始まった。

多分6人ほどが一つのテントに集まってしゃべったと思う。夕方だけど、日が長く明るい。楽しいおしゃべりの最中、私の手の下に誰かの手が入ってきた。その瞬間!!

 

 

テント内に悲鳴が上がった。

 

 

誰かいる!

 

 

ひとりがそういった。次から次へと「いた!みた!」と騒ぎはじめて、パニックになりながら、そのうちの一人が大きな声で「私のお父さんは警察官だからねっ!」と言った。この時は変質者だと思ったのだ。

 

 

確かめるためにすぐにテントの外に出た。その間2分かかっていないくらいなのに、広く見渡せる河原には、誰の姿も見えなかった。遠くの土手に散歩している人がポツリといた程度。

 

 

おかしいね、と思いながらみんなでテントに戻ったけど、話を整理すると、その場にいた3人が何かに触れ、3人がテントの隅に立つ人影を見たのだった。そしてその話は皆が一致していた。

 

 

私は触れた側。

 

 

手の感触はしばらく残っていた。

 

 

その場にいた全員が体験した奇妙な体験だった。

 

 

 

 

 

 

地元では、そこは水難事故が多発する場所として知られている。支流から本流へ合流する地点があるので、渦が巻き危ないと言われている。私自身、子供のころ、そこで溺れた従弟にしがみつかれて、死にそうになったことがあり、私が大人になり子育てをするようになっても、口うるさくあの橋の下には行くなと言い聞かせてきた。

 

記憶をたどると、右岸に近い方は水草がすごく、気持ち悪かった。左岸に近い渦のある方、私がしがみつかれて、頭を押さえつけられたほうだけど、足が着かないほど深かった。

 

 

今はすでに整備されて、当時とは大きく変わっている。