さて、着衣泳ってみなさんご存じですか?

 

着衣水泳(着衣泳)は、いざというとき、呼吸を確保し救助されるまで浮き続ける自己保全を目的とした対処法です。 着衣水泳では、落水時、大の字で仰向けの姿勢になり体の力を抜いて「背浮き」をするよう指導しています。 簡単なトレーニングで児童の半数位は背浮きを体得することができます。

(↑海上保安庁ウェブサイトより)

 

服を着たまま水に落ちてしまったとき、助けが来るまで、背浮きをして落ち着いて待つための練習といえます。

 

今回、海辺の会では、周防大島町B&G海洋センタープールが温水化したことを契機に、海遊びの本格的な季節が来る前に、練習してみよう!ということで体験会を企画しました。

 

 

先生は、周防大島町のB&G海洋センター担当の職員さんたち。

座学には、プールの向かいの「ピーキャンスイーツファクトリーデザインプラス」さんのカフェコーナーをお借りしました♪

 

まずは、水辺に潜む危険や、人がおぼれていたらどうする?!というような、クイズによって学びます。

子どもたちは「はい、はい!」と、積極的に考えたことを発表してくれました。

 

 

その後は、いざ、プールへ!

一般利用は午後からのこのプール、午前中に講座で貸し切りに!

 

先ずは準備体操。

 

そして、ちびっこ用のライフジャケットを身に着けます。

羽織るだけではなくて、股を通して固定もでき、「すっぽり抜けてしまう」ことがありません。

 

 

今回の最終目標は、「なにも浮き具をつけずに、仰向けに浮く(背浮き)ことができるようになること」

 

それに向けて、

・ライフジャケットを付けて浮いてみる

・どこにでもあるペットボトルを使って浮いてみる

・なにも浮き具を持たずに浮いてみる

 

というステップを踏んで、徐々にチャレンジしていきました。

 

ライフジャケットを付けての背浮きは…

 

何とか全員がクリア!みんなで手を繋いで浮かぶことが出来ました。

 

次は、2Lのペットボトルを使って。

こちらはなかなか苦戦します💦

普通に顔を付けて泳げる子も、上を向いて力を抜くことは勇気が要ります。

力を入れるより、リラックスして力を抜くということは、大人でも難しいです。

頭と背中を支えてもらい、頭を離し、背中を支える指をちょっとずつ減らしていって…

Tシャツにペットボトルを入れて大の字で浮くところまで、半分近くの子が出来ました♪

 

ところで、なぜペットボトルで浮く練習をしたと思いますか?

 

これは、こにでもあるということと、

紐をつければいざという時に救助に使用することが出来るためです。

少し水が入っているのが見えますか?

これには理由があるんです。

 

「助けて~」となったときに

紐をつけて投げる。

空っぽだと、風が吹いたときなど特に、思ったところに投げることが出来ないのです。

水を少し入れることで、安定して投げることが出来ます♪

 

泳げる参加者に代表してもらって、助けられる役をやってもらいました。

 

お母さんが投げます。

うまく近くに投げることが出来ました(実は1回目は失敗)

プールサイドの子どもたちがひもを引っ張って岸に寄せます。

うまく近くに投げることが出来ました!

 

今回は、3歳から小学校1年生までを対象に、親子で参加を募りました。

完全な背浮きまでコンプリート出来ない参加者もいましたが、海だともっと浮力があり、案外できるかもしれません。

 

参加者アンケートでも、「海でもやってみたい」というお声がありました。

移住ファミリーも多い大島は、保護者の方も海に不慣れなかたもいらっしゃいます。

親子で体験できる海辺の遊びや安全教室、大切だなと思いました。