今回、「白鳥が浜で掃除があったら参加したい」と言ってくださった尼崎さんに、白鳥が浜の想い出などを伺いました。
 

 

 

<かまぼこ板と海水浴>
 広島出身で、おばあちゃんの住む周防大島には、夏休みに毎年のように遊びにきていたそうです。
 朝は島に住む従兄弟と一緒にラジオ体操に出かけ、午後はかまぼこ板を持って、白鳥が浜へ。
 当時、海に泳ぎに行く子供は、自分の名前が書いたかまぼこ板を持って行き、浜にいる監視員さんに預けました。帰りにはそれを持って帰ります。泳ぎに来た子供がちゃんと帰ったか、しっかり確認できるすごいシステム。
 
「泳げる場所がいくつもある周防大島だけど、当たり前のように白鳥が浜でしか泳いだことがなかったな〜。目の前の浜が、自分のテリトリーという感じがして。他の浜ではなんだか落ち着かない。慣れ親しんだ景観じゃないと、まるでよその家に遊びに行っているような気分になる。」
と、尼崎さん。
  島っ子なら、多くの人が共感する「アルアル」ではないでしょうか。
 
<”捨てない”は、すでに活動>
 東京での生活が長い尼崎さんに、これまでに海辺やまちの清掃活動に関わったことがあるかお尋ねしました。
 職場のある表参道で、「green bird(グリーンバード)」というゴミ拾いボランティアの活動があり、それに参加していたそうです。
 
green birdは、「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生した原宿表参道発信のプロジェクト。 

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「ゴミやタバコをポイ捨てしない。」と< 宣言 >すれば、誰もがgreen birdのメンバーです。 
主な活動は、「街のそうじ」。でもこれは強制じゃありません。 
「街を汚すことはカッコ悪いことだ。」という気持ちを持つだけでいいのです。 

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 「掃除する」の前に、「ゴミやタバコをポイ捨てしない」という宣言で、すでに参画していることになるという、何と気軽かつ根本的なコンセプトでしょう!

 


<みんなで拾えばきっと減る>
 また小学校時代、”校庭のゴミを5個拾った人から教室に戻る”という活動があったそうです。
 500人規模のマンモス校だったので、5個のゴミを見つけるのは至難の技。見つけたら走って拾いに行ったとか。
 その経験から、「何人もの人がちょっとずつでも拾えば、確実にゴミは減ると思う」と、心強い希望をいただきました。
 


<都会の人には魅力的な島の”雑務”>
 草を刈る、畑を耕す、ゴミを拾う…、島にいると”大変でしかない作業”が、都会の人にとってはリクリエーションになる。
 島での生活の様子をSNSにアップすると、「草刈りしたい!」「手伝いたい!!」というコメントが寄せらるそうです。
 ーそこにいると気づかない、愉しさ。
 黙々と草を刈り土に触れる時間が、”デジタルデトックス”にもなるそうです。
 飾らない、島の日常こそが、体と心に響く交流コンテンツなんだろうと、あらためて考えさせられました。
 
 いつか、東京のお知り合いが遊びに来られた時も、浜掃除企画、やりましょう!