MTF | 海あっちゃー

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夏休み自由研究の続きみたいなもの
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世の中的にはMTFと言えば"Male to female"の事らしいのですが、今日のお題は"Modulation transfer function"です。

 

メーカーの製品説明のページに行くと、「どうだ凄いだろう」的にレンズ構成図とMTFチャートがあるのですが、このチャートはどうやって作られたのでしょうか? 単色光での測定でしょうか?白色光でしょうか?シミュレーション結果でしょうか?製品の代表値でしょうか?製品のワースト値でしょうか?経時変化はあるのでしょうか?被写体までの距離でどのように変化するのでしょうか?縦位置or横位置?

 

というわけで、A社のチャートとB社のチャートを見比べようと思っても手掛かりがありません。所詮はカタログの飾りのようなものです。と、思っていたらLensRentalsという会社が実測をやってくれていました。現物10本程度測定の平均です。これをメーカー発表のグラフと比較してみましょう。

 

70-200/f2.8というスペックのレンズがあります。このカテゴリーは各社しのぎを削る激戦地帯ですが、スペックにかなり無理があるようで高価な製品ながら改善の余地が残る状況です。これらのレンズの測定結果を勝手に拝借してしまいます。メーカーのカタログには10line/mmと30line/mmの線があるので、それらを〇で囲んで実測と矢印で結んでみました。

 

Nikon

  Lens Rentals / Nikon

 

Canon

  Lens Rentals / Canon

 

SONY

  Lens Rentals / SONY

 

いずれの会社の製品も実測結果はメーカーサイトのグラフほどの美しさはありませんが、「あの会社は技術があって実直だ」とか「あの会社ははったりは凄いんだけど、、、、」などの庶民の与太話と何か一致するものがあるような気もします。