先日、パパは娘が手術する前まで、半年ほどだけ通った地元の中学校へ吹奏楽部の演奏を聴きに行きました。娘の写真を持って。


町内の掲示板で、中学校で吹奏楽部のコンサートがあることを知り、父兄でなくとも誰でも聴きに行っても良いということで、「行って来ようかな」と、最初パパから聞かされてから、色々なことが私の頭の中に甦ってきました。



いつも学校から帰ると部活の話や学校の話をたくさんしてくれました。


毎日 娘が学校から帰ってくるのが楽しみでした。


「手術後は薬を使いながら、元通りの生活ができる」という主治医の言葉を娘も私もパパもみんな信じていました。


が、結果はそうはなりませんでした。転校せざるを得ませんでした。


転校先には部活はなく、「前の学校に戻って部活をやりたいよぉ」と大泣きされた時は、抱き締めて一緒に泣くことしかできませんでした。


今は当時の私より、冷静になれていると思いますが、それでもやっぱり何と言葉を掛けて良いか分かりません。


普通校に戻れないのは明らかだった上、管楽器を演奏する体力も娘にはなく…「いつか戻れるよ」なんていう気休めのウソもつきたくなかった…


吹奏楽部には、娘の親友も一緒に入部していて、部活は楽しくて大好きだったもんね…


私は、娘の通っていた地元中学校に足を踏み入れるなんて絶対ムリで、近くを通るだけ、制服の子を見るだけで、胸が締め付けられます。


娘が戻りたくてならなかった中学校にパパが連れて行ってくれたから、喜んでたかな。


私はただ生きてさえいてくれれば良かったけど、色々なことが出来なくなってしまった娘自身の無念、悲しみ、辛さを想うといたたまれなくなります。


早く逢って、ずっと抱き締めていたいな。