中秋を過ぎ、まもなく二十四節季の〈寒露〉、最早晩秋の入口です。
長引いた残暑が、ようやく終わろうとしている。
野の里を散策すると、すっかり秋の景色。
植物は、季節をしっかり読み込んでいる。
植物は、この暑さを何と思って(感じて)いたのだろうか?
たわわに実る稲穂の田、その横にはすでに刈り取られた田。
稲田の横に彼岸花(曼殊沙華)。
その光景を見事に捉えている俳句:
つきぬけて天井の紺曼殊沙華(山口誓子)
四方より馳せくる畦の曼殊沙華(中村汀女)
さまざまな秋の野菜:ナス、ピーマン、山芋、オクラ、ヘチマ
芋掘りが始まる気配
柿の色づき、まだこれから。
栗の木に、まだ取り残された毬栗がいっぱい。
街路樹のイチョウは、色づき始めたようです。
秋と言えば、七草。
この時期、その一部しか見られなかった。
数年前、9月半ばに撮ったのがこちら。
短くなった秋。
一番いい季節が、長く続いてほしいのですが……。
植物が、季節の移ろいを瞼に届けてくれる!