車で旅すると、のんびりゆったりした時間を過ごせる。

九州を車で旅して、車中泊を楽しんでみました。


道の駅や観光地に行くと、キャンピングカーによく出会う。

遠方から、何泊もしながら旅を続ける人たち。

高齢者ばかりだ。

 

車中泊についていろいろ気づきがありました。

今なぜ車中泊の旅行なのか?

一つの要因は、〈円安〉。

円安で海外旅行は割高なため、国内旅行に目が向く。

キャンピングカーのレンタルが増えていて、これまでの2倍だとNHKで紹介された。

もう一つの要因は、〈高齢の旅行者〉が増えていること。

仕事ばかりで時間がなかったが、余生を楽しもうとする元気な高齢者が、〈コロナ〉のため外出できなかった反動も重なり、国内旅行を楽しむ人が増えているようだ。

宿泊費など旅行費用を節約しながら、時間をかけてあちこち旅しようと、キャンピングカーで車中泊旅行する人が多くなっているのではないでしょうか。

 

埼玉県大宮市からキャンピングカーでやってきた夫婦二人と天草諸島のイルカウォッチング船で出会った。80歳を超えているように見える。

奥さんが、「私が北九州出身なので九州までやってきました」と笑顔が零れる。

ご主人一人で運転を続けるが、「2時間半ぐらいで道の駅などで休憩しながら」と。

車内で自炊しながら旅を続けている。

「自炊ばかりではねえ、時々惣菜などを買って食べるんです」と。

 

キャンピングカーは、道の駅など駐車スペースがあれば、あまり場所を選ばないかもしれない。車中泊を続ける長旅をする人に人気があるようですね。

 

SUV車で、時々車中泊しながら旅するのが私流。

(SUV車は、後部座席を倒すとフラットなスペースができて、二人では少し窮屈ではあるが、マットを敷けば小さなベッドとなり足を完全に延ばして寝ることができる。)

温泉宿やビジネスホテルに宿泊する日があって、たまには車中泊するのもいい。

私たち夫婦の車中泊は、〈道の駅〉、または大駐車場のある〈日帰り温泉〉で、次の3つの条件を満たすところ。

①駐車場でトイレが使用できること

②夕食が提供されるレストランがあること

③温泉が利用できること

次の2か所(山口県の道の駅・願成就温泉、佐賀県の北方温泉)を選びました:

強風吹き荒れる雨の一夜を車中で過ごしたが、雨が止んだ後ぐっすり眠れ、貴重な車中泊の体験となった。

 

北方温泉は、道の駅ではなく、車中泊すると受付で申し出ると、有料でトイレを解放してくれる。ボリュームたっぷりな食事に驚かされた。

 

 

車の旅を続けていると、遠方からやってきた車につい目がいく。

 

阿蘇の展望駐車場で、活発そうな高齢の夫婦二人に出会う。

道を尋ねようとして声をかけると、

「私たち北海道から来たんです」

よく見ると、札幌ナンバーの小型車だった。

思わず、互いに笑ってしまった。

「フェリーで小樽から舞鶴へ24時間かけて移動してきました」

と、ニコニコしながら話す。

旅を楽しんでいる様子が伝わってくる。

 

新緑鮮やかな季節。

のんびりゆったりした車中泊の旅にちょうどいい気候である。

偶にはこんな旅も楽しい❢