ちゃお！
ご訪問頂きありがとうございます。
イタリアのふくらはぎ辺り
小さな田舎町に住む
でこしゃんです。
今朝、集合玄関のインターフォンが
なりました。
見てみると知らないおじさん。
私たちが住むアパートのインターフォンは
TVモニタ付きですが、なんせ性能が悪く、
しかも白黒です。
知っている人か、見知らぬ人か
男性か女性か
くらいは認識できますが、
配送業者か営業マンか、修理工か、
詳しいところまでは分からないんです。
荷物が届く可能性があったので、
基本的には絶対開けないぞ！
という強い決心の元、応答しました。
私：どちらさまですか。
おじちゃん：おはようございます。
ガスの計量器のモニターが壊れているので
交換をしにきました。
あやしい。
絶対にあやしい。
そんな連絡、誰からも受けない。
これは絶対開けてやらないぞ！
私とは関係ありません。結構です。
いえ、あなたのガスの計量器のモニターが
壊れていて、交換しなければならないのです。
いいえ、結構です！
一応丁寧に応答しつつ、
がしゃん！と切ってやりました。
するとすぐにまた
インターフォンがなりました。
んったく、しつこいな～。
しばらく待ちましたが
鳴りやみません。
残念ですが開けることはできません！
私とは関係ありません。
いえ、あなたに関係することです。
ではロサルバさんと
話していただけますか。
（出た！最後の切り札！！）
もちろん、写真は実上の人物ではありません（笑）。
ロサルバさんとは
いつも私のピンチを救ってくれる
お隣に住む
最強のイタリアンマンマ（御年78歳）！
夫の車の動きから、
出張期間を常に把握し、
私の一時帰国中は、
夫にあやしい動きがないか
常に監視してくれているそう。
（ちなみに頼んでないですよ！
初めて聞いた時は大爆笑しました！！）
困った時はいつでもいらっしゃいと言ってくれ、
以前、別の階の住人が開けて入れてしまった
★しつこい詐欺師を、すごい迫力で
追い払ってくれたこともあります。
また以前、誤って鍵を持たずに外出してしまい、
私が自宅から締め出された時、
私には到底思いつかない
★あるもの、を使って救おうとしてくれた
おもしろい女性でもあります。
イタリア女性の強さに加えて
耳が遠いので、声が大きく、
とにかく迫力がすごいのです。
するとすぐに隣のインターフォンが鳴って
ロサルバさんが応答している声が
聞こえてきました。
（声が大きいので、すべて聞こえます）。
やはりあの詐欺師を
追い払おうとしてくれている様子。
ごめんねーと思いつつ、
いいぞ！いいぞ！とエールを送ります。
かな～り長い間
インターフォン越しに話した後、
お隣のドアが開き、
我が家の玄関のベルが鳴りました。
でこしゃん！私よ！
ガスの計量器のモニターが壊れてて、
交換しなきゃいけないと男性が言ってたけど
本当なの？
この間交換したばかりじゃない？変よね。
（この間、といっても確か一年くらい前ですが）
分からないど、違うと思うわ。
私のところにも来たけれど、
関係ない、って断ったの。
私も変だと思う。
変よね。でも何度も言うから
今から下に降りて見てくるわ。
そう言って下に降りて行きました。
しばらくすると
エレベータで上がってくる音が聞こえ
また、我が家の玄関のベルが鳴りました。
しめしめ、詐欺師め、逃げていったかしら。
…と思ったら、
今回はどうやら
本当だったらしい。
ちーん！詐欺師扱いして大変失礼致しました！
今からあなたのガス計量器の
モニター交換作業をするから、
一度ガスを止めるって。
10分後にお湯を出してみて
お湯が出なかったら
ボイラーのボタンを押して、
と言ってたわよ。
えー、うちのが壊れてたの？
あのおじさん本物だったのねー。
と驚く私に、
大丈夫、
私たちは集合玄関を開けないのを
常にしているのよ、と言っておいたから！
（abitudine：習慣、習性、習わしという意味）
お礼を言う私に、
カラカラカラと笑いながら
部屋に戻っていきました。
ありがとう、ロサルバさん。
私の嗅覚はまだまだでした。
あなたの隣に住めて、本当に心強いです。
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Ciao! ちゃお！