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イタリアの「ふくらはぎ辺り」に住む
でこしゃんです。

 

今年の冬に起こった泥棒事件の話しです。

 

寒い寒い2月の夜、
アパートの住人で作っている
WhatsApp(Lineのようなもの)のグループに


アントニオが
ショックな内容のメッセージを書きました。

 

自分の母親(我が家のお隣の女性)宅に
泥棒が入ったと思われる、と。

 

その日に限って
私は21時過ぎに娘と寝落ちてしまって、
読んで真っ青になったのは翌朝でした。

 

娘を幼稚園に送った後、
「こんな時に誰にも会いたくないかな」
と思いながらも
勇気を出してお見舞いに行きました。

 

 

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お隣のシニョーラは、
おしゃべりで明るくて
おしゃれなおばあちゃんだけど、
さすがに気持ち悪くて、そして
怖くて外出できないと言ってました。

 

部屋にはホウキとちり取りがおいてあり、
掃除の途中だった様子。

「誰かが家に入ったと思うと

とにかく気持ち悪くて
家中の掃除をしているのよ。」

 

気持ちは分かります。

怖いし、気持ち悪い。

 

でも

警察が来る前に、

泥棒が入った痕跡を

自ら消しちゃって

いいんかいなー
なんともイタリアらしいわーと
思いながら聞いていると、


向かいの家のおばあちゃんから電話。

「今から(電話で)ことの顛末を話すから
あなたも聞いているといいわ。」

と言って、話し始めました。

 

 

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それは前日の出来事。
恐らくお昼頃、
飼っている犬におしっこをさせるために
シニョーラがアパートの下に

降りた隙に起きた
ほんの5分ほどの犯行だったのではないか、
とのこと。

 

なぜ、断定的ではない
表現を使っているかと言うと
帰ってきた時には

全く気付かなかったから。

 

夜寝る時になって、寝室に行ってみたら
タンスがぐちゃぐちゃに

荒らされていることに気が付いた。


変だと思って調べてみたら、
結婚式用のバッグの口金が壊され
時計と指輪が盗まれたそうなー。


振り返ってみるとあの時間帯しか
考えられない…とのこと。

 

そう電話で話しながら、
テーブルの上のビニール袋に入った
結婚式用のバッグを引っ張り出し
開けたり閉めたり…。

 

「あっ、それって、泥棒の指紋とか
犯人逮捕に繋がる情報が

たくさんくっついているんじゃない?」


と思いながらも、言えないまま

黙って電話口の話しを聞いていました…。