エルニーニョ現象 | 海の世界におじゃまします

エルニーニョ現象

今年の冬はほんと暖かいですね。
東京では雪が降らず、史上初の雪の降らない冬となるかもしれないと
騒がれてます。
気象庁では、これはエルニーニョ現象の影響で「暖冬は春くらいまで
続く可能性がある」と発表していますね。


このエルニーニョ現象、実は海水と深い関わりがあります。


エルニーニョ現象とは、すごく簡単に言うと、
太平洋の中部から南米ペルー沖にかけて、海面の水の温度が
大きく上がることをいいます。
この現象は4~5年おきに発生していて、半年から1年ほど続きます。


ではなぜこのようなことが起こるのか?
僕もあまり詳しくはないのですが、ざっくり言うとこんな感じでしょうか。
(間違ってるかもしれませんが…)



赤道付近では、貿易風と呼ばれる東から西への風が吹いています。
この風によって温かい海水が西へ運ばれています。
一方ペルー沖は、南極からの海流が北上してくるので、普段は低水温です。
(ガラパゴス諸島は赤道付近に位置するのに、ペンギンが棲めるのはこの
ためなんですね。)
ところが何らかの影響で、4年に1度くらいの割合で貿易風が弱まり、
フィリピン沖の暖水がペルー沖へと移動してしまいます。
そしてこの暖水は大気にも影響を及ぼして、世界中にさまざまな
異常気象を引き起こすといわれています。



エルニーニョ現象が起きた年では、日本では夏に雨が続いて冷夏に
なったり、冬は暖冬になりやすいらしい。


ということは、エルニーニョ現象がこのまま続くと、暖冬に続き
今年の夏は冷夏になってしまうのでしょうか…。
うーん、それだけは避けてほしいな。



ほなまた。