キューブラー・ロスの
『死の受容』て知ってる?




看護・介護に携わってる人は
勉強してるけど。




『死』を受け入れるまでには
・否認
・怒り
・取り引き
・抑うつ
・受容
の5つのプロセスがあるよ、てやつ。














マーちゃんの胸水が発覚してから
天使になるまでの間のことを、
最近よく考える。










発覚した時必死になって、
胸水についてたくさんたくさん、
調べた記憶がある。




原因にもよるけれど
余命はひと月くらいだと書かれていたのを
見た時は、
冗談じゃないと、
誰になのか何になのか、
怒りすら覚えた。




どうにかしてマーちゃんを
救けることはできないのかと、
先生にくってかかったこともあった。




マーちゃんが生きられるのなら
何だってしますからって、
仏壇の前で泣きながら拝んでみたり。











動かなくなって、
食べられなくなって、
紙みたいに軽くなったマーちゃんの、
何度目かに胸水を抜いて
二次医療を諦めた、あの日。




先生に大学病院の予約を、
『キャンセルしてください』
て言ったあの瞬間、
わたしはマーちゃんの死を、
受け入れたのだと思う。




マーちゃんを引き留めることを
『諦めた』
のだと思っていたけれど。




悲しいには違いなかったけれど
それからの日は穏やかで、




やっぱりあれは
『受容』
だったのかなと、今思う。




そうだとすればわたしも、
『死の受容』までの5つの段階を、
きちんと踏んでいたワケだ。
























そして大切なつよしを前に今、
自分はどこにいるのかな。




何でもっと早く悪化に気付けなかったのかと、
自分への怒りが消えることは
無いけれど。




嫌がろうと吐こうと、
『死んじゃうから!』
て躍起になってした強制給餌もやめて、




ラプロスの次は
リンの吸着剤をやめた。




服用させるのを躊躇うほどの量しか、
食べられてない。




クリスピーキッスも、
ついにひと粒ふた粒。




今はほんの少しのヤギミルクと、
いち度に2.5mlのシリンジ1本分とか
年にいち度とかしかあげなかった
かつおぶし。




それだけでつよしは、
生きてくれている。











つよしを死なせたくないのは、
やまやまだ。




けれども引き留める術がないことも、
知っている。




わたしは今、
どこにいるかな。




つよし、
わたしのカワイイつよちゃん、




わたしはきちんと、




受け入れられるかな。




わたしはきちんと、




前を向いていけるかな。