リターンしたくないなぁ、
本とにしたくないなぁ…
と落ち込んでいたその晩、
何となく同僚にLINEを送った。
『◯日に◯さんからネコを貰います』
と返事が来た。
◯さん、とは、
前回のブログに書いた、
『ウチ保護ネコやってるんでー』
のヒト。
なんかめちゃくちゃ虚しかった。
言いがかりも甚だしいけれど、
TNRとか辛い思いもせず、
簡単に里親さん見つけてって。
なんかすごくまっ黒な感情で、
お腹ん中までまっ黒で、
わー自分サイテーって思うんだけど、
なんか悔しくて。
ひとりで夜中まで泣きながら、
小夜ちゃんって名前をつけた。
そして休みであったその翌日、
今度は同僚からLINEが来た。
『昨日のネコちゃん、
リターンしちゃいましたか？』
小夜ちゃんは今、
同僚のおうちのケージの中にいる。
ふかふか毛布を敷いて貰ったベッドと、
ふかふかのハンモックが用意してあった。
綏、という名前を、
スイちゃんと読みます
安定してやすらかであること、
という素晴らしい名前を貰った。
今日で同僚のおうちの子になって
１週間が経った。
ゴハンは初日から食べていたし、
トイレも使えていたから
そこは安心していたけれど。
３日目くらいに
ふみふみができて、
ハンモックを使っていると聞いた。
さっき、
夜泣きが無くなったと聞いた。
そしてヘソ天で寝ていると聞いた。
嬉しい、
本当に嬉しい。
初日は一晩中暴れていたみたいで、
もちろん夜泣きもあって、
ちゅーるははたき落とすし、
同僚がスイちゃんをキライになったら
どうしようって、
ハッキリ言うと不安もあった。
もちろんまだまだシャーッて言うし、
ナデナデなんてほど遠いけれど、
スイちゃんが可愛すぎるって、
ずっと見ていられます、て。
胸の奥がふるっと震えるような
コトバを貰った。
構えると警戒されてしまうから
↑こういうのしか撮れないとのことだけれど、
わたしはこの写真が大スキで。
りんたのカタミのベッド、
真ん中のクッションはどうしたって
落としてしまうらしいのだけど、笑
きっと用意して貰ったベッドも
くっちゃくちゃに叩き落としたんだろうな。
そんなスイちゃんを、
堪らなく愛しいと思う。
わたしからLINEが送られてきたあの晩、
同僚はスイちゃんの写真を見て先ず、
あ、りんたろーと同じ毛色…、と思った。
これも縁なのだと、思った。
この同僚は、
りんたを看取ってくれた子なのだ。
そしてなんて可愛い子だろうと、
思ってくれた。
りんたがお世話になった時にいた
要介護４のわんわん、
夢ちゃんを８月に見送った。
ネコ２匹になっても、大丈夫。
預り、とかじゃなく、
引き受けるからには
責任を持ってウチの子に、て。
あまりの展開に、
先に声をかけたのはコッチなのに思わず、
絶対夜泣きあるよ、
イエネコ修行のシの字もしてないよ、
ちゅーるはたき落とすかもよ、
家庭内ノラちゃんになるかもよ。
それはそれはたくさんの可能性を伝えた。
それでも
『ウチに連れて来てください』
と言ってくれた同僚には、
心から感謝している。
１日違いで同僚のおうちの子になった、
◯さん家の福ちゃん。
３ヶ月弱くらいかな〜
ふたり合わせて
『福綏』。
幸福にして安泰であること、
という意味があるそう。
とても素敵な名前を頂いたなぁと思う。
スイちゃんはまだしばらくケージだけれど、
いつか仲良く遊べますように。
名前の通り、
幸福で安らかな毎日を過ごせますように。
スイちゃん、
おかあさんのとこへ返さなくてごめん。
約束破って、
ごめん。
でもいつか、
いつか必ず、
この暮らしで良かったって思うから。
そうなるように、
ずっとずーーーっと、
見守ってるから。
だから、
ちょっとだけ
お手柔らかにお願いします。笑
りんた、
ありがとうね。
