( 治療メモ)

□緩和ケアに移ったら穏やかな終末を

□痛みの対応、呼吸ー酸素ボンベのアレンジ

□点滴による栄養、水分補給は胸水・腹水を引き起こしてツラいだけ→自然に口から取らなくなれば、1週間で楽に最後を迎えられる

□間違っても、苦しそうだと言うことで、救急車は呼ばない。呼ぶとドクターは延命措置を自動的に施すことになる。


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医師の石蔵文信さんは、64歳で前立腺がんが全身の骨に転移。現在も外来を行いながら、自身の治療を続けています。

悔いのない最期のために、今から考えておきたいことをまとめた一冊『逝きかた上手』が発売、話題を呼んでいます。現役医師が伝える終活の心得とは。


終末期に必要な治療は、栄養補給と痛みや呼吸困難の緩和でしょう。最近では開業医の先生のなかでも、緩和ケアができる人が増えてきました。また家庭用の酸素ボンベも手軽に使うことができます。

自宅で点滴などの栄養補給も可能ですが、これは医療関係者がかなり頻回にケアをする必要があります。また、がんの終末期に点滴やチューブで栄養補給をすると胸水や腹水が溜まり、それを抜く処置を週に12回しなくてはなりません。

ではいっそのこと、栄養補給を諦めてみてはどうでしょうか?

当然、食事も水分も受け付けなくなったら、1週間ももたないと思います。しかし栄養補給をせずに看取ってきた先生方の話を聞いてみると、意外に穏やかな死を迎えることができるというのです。

がんの終末期には、痛みや呼吸困難などの苦しさが伴います。その辛さが長引くよりは、いっそのこと栄養補給を断念して、苦しむ時間が短い平穏死を選ぶことも1つの方法でしょう。

看取りや緩和ケアの先生にお願いをして週12度ぐらい診察をしていただければ、自宅で平穏な死を迎えることは可能でしょう。


私も自宅での看取りを強く希望しています。一番大きな理由は、病院のベッドにずっといることが退屈すぎるということです。慣れた自宅なら好きな時間にテレビをつけたり、本を読んだり、好きな物を食べることができます。

最後の1週間ぐらいは病院のベッドでも自宅のベッドでもあまり変わらないとは思いますが、それまでは自宅のほうがのびのびと療養できると思います。

また、看取る家族にとっても病院で長い時間ハラハラ待つよりは、自宅で時々顔を出すほうがよっぽど楽でしょう。多くの患者さんは「がんの終末期は病院でないとケアが難しい」と考えておられるかもしれませんが、栄養補給などをしないという決断さえすれば、自宅で平穏な最期を迎えることは十分可能だと思います。

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